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受験勉強に役立たない?

もはや日本だけ?

アクティブラーニングへの取り組みは大学だけの問題ではありません。小学校や中学校でも大きな課題となっています。欧米はもちろんアジアの小学校でも、一人の先生に対し生徒全員というスタイルの授業が行われているのは、もはや日本くらいしかないという状況なのです。ほとんどの国では男女混合の4人〜5人程度が向かい合って座り、ディスカッションを行う授業が取り入れられています。こうした現状に文部科学省も対応を強め、新学習指導要領では「活用型学習」と「探究型学習」の強化が謳われています。活用型学習とは、科目内での応用力・活用力を意味し、また探究型学習とは科目を超えて知識を活用し問題解決を行う学習のことです。ここで言う活用型学習が「知識の定着・確認を目的としたアクティブラーニング」に、探究型学習が「知識の活用を目的としたアクティブラーニング」に対応していることが分かります。小中学校教育でも、同様のことが求められているのです。

アクティブラーニングは受験勉強に不向き?

「アクティブラーニングは受験勉強には不向きだ」という意見も存在しているのは事実です。確かに現在の大学入試が、「知識の量と正確さ」を問うものでしかないという問題は指摘されなければいけませんが、暗記型の知識においても、データ上、アクティブラーニングの有効性は証明されつつあるのです。
 近年、進学校では模擬試験にむけた事前の指導が通常ですが、とある高校で大手予備校の全統記述模試にむけてアクティブラーニングによる過去問練習を実施しました。この模擬試験では、波動と力学では想定内、電気では想定外の範囲から出題され、結果は、電気の成績が不振だったのに対し、波動と力学では相対的に成績が伸びた結果となったのです。
 これだけでは他校と比較はできませんが、この結果は、アクティブラーニングが受験勉強にも有効である可能性を示唆するデータとして注目されているのです。