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アクティブラーニングの評価方法とは?

アクティブラーニング,評価

アクティブラーニングの導入を推進する動きは全国各地で広がっていますが、その際に変更すべきことは授業の運営方法だけではありません。学習評価の方法も変えていく必要があります。海外の大学には『テスト50%、エッセイ20%、プレゼンテーション10%、ディスカッション10%、出席10%』という成績評価を実施しているところもあります。1度も休まずテストで満点を取っても60点にしかならないということですね。どれだけ主体的に発言したか、どれだけ授業外で調べてエッセイの質を高めるかなどが重要視されていることがわかります。このように、授業の形式のみに囚われるのではなく、どう評価していくのかという部分を考えなければなりません。
社会に出ると、ペーパーテストよりも協調性やプレゼンテーション能力など様々な力が評価されることになります。社会に出て必要な力を培うためにはどうすべきか?ということを中心に考える必要があります。

次期学習指導要領の基本的な枠組みと方向性が徐々に明確になりつつある。
一つは、資質能力を教育課程の全体構造と各教科等の相互関連の中で構造的に整理する方向性を示している点である。同時に各学校段階、学年段階を見通した縦のつながりで教育課程の役割を明確にする方向性も提示している。これらの仕組みを円滑に働かせ目標を達成していくためのカリキュラム・マネジメントが、新教育課程では重要な役割を果たすとしている。いわば構造化された教育課程を実施していくためのカリキュラム・マネジメントとアクティブラーニングは、次期教育課程を支える重心の役割を果たそうとしている。
以前の報告では注にあった「ポートフォリオ」や「パフォーマンス評価」が、「論点整理」では本文に示されており、特に「パフォーマンス評価」は、それを取り入れて「ペーパーテストの結果に留まらない、多面的な評価を行っていくことが必要」としている。この「パフォーマンス評価」は、学校現場でも少しずつ聞かれるようになってはいるが、その具体的な内容・方法については、自信をもって実施できるような状況とはいえない。次期教育課程が資質能力の育成を重視する構造をとる際には、学習評価の課題を早期に検討し解決しておくことが重要である。