教員 & 研究

Faculty & Research

ケースメソッド

Case Method

  1. TOP
  2. 教員 & 研究
  3. ケースメソッド
  4. アクティブラーニングで発信力を磨く

アクティブラーニングで発信力を磨く

ある外資系企業のアメリカ人ビジネスマンはこう言いました。
「日本人の多くが、結局何を言いたいのかよくわからない」
「前置きの説明を長々とするけれど、結論が何なのかよくわからないことが多い」と。
近頃ニュースに取りざたされている会見を見て、違和感を感じる方も多いかと思います。結論を曖昧にして、その場をごまかすような話し方をし、その場を切り抜けることは、日本では美徳であったり、ある種の知恵と考えている傾向があります。しかし、ビジネス上では曖昧に話すことを良しとはしません。特に国際ビジネスでは、相手にされないことも多くなるでしょう。



アクティブラーニングのケーススタディでも一緒です。まず結論ありきです。結論を伝え、そして根拠の説明をしなければなりません。結論を最初に伝えることで、相手は何が言いたいのか理解しやすくなります。人に伝えるには、どのような手法であっても相手にわかりやすいことが肝心なのです。極端な場合、賛成か反対をまず伝えます。相手はイエスかノーを知りたいのであり、根拠の説明は後で十分です。
ディスカッションだけではなく、例えばレポートも同じです。話すことも書くことも「結論→根拠の説明」の順を追うと、理路整然と相手に伝えることができます。

アクティブラーニングで授業を受けている学生たちは「どうしたら自分の考えが相手に伝わるか」という"発信力"を常に意識しています。"発信力"は経済産業省が、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力=社会人基礎力として挙げている項目の一つです。教員や説明が得意なクラスメイトの発言を聞き「どのような言葉(表現)なら相手が納得してくれるか」を考えながら、良いところを互いに吸収し、アウトプットすることで発信力を磨いていくのです。

自分は何が言いたいのか冒頭に伝え、直後に根拠を開示する。このコツを身に着けてしまえば、授業で活躍できるだけでなく、就職活動で自分を上手くPRすることにも繋がります。そして就職してからも自分の企画やアイディアが通りやすくなるかもしれません。