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Case Method

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ケースメソッドは就職活動にも有効なのか

今年はコロナ禍での就職活動となり、全国の大学生にとって厳しい状況が続いています。先日、文部科学省および厚生労働省から発表された10月1日時点の大学生の就職内定率は前年比7.0ポイント減の69.8%。5年ぶりに70%を下回り、リーマンショック後の2009年に継ぐ下落幅となっています。これから就職活動を本格的に始める国内の3年次学生からは、インターンシップや説明会に参加することができず、自分がどのような職に就きたいのか、体験したうえで考えることができない、など不安視する声も多く上がっています。


さて、今回はケースメソッドと就職活動の関係について考えてみたいと思います。本学をはじめ国内外のビジネススクールでは、ケースメソッドにビジネスケースが使われています。ビジネスケースに綴られているのは、実在する企業が日々直面している経営課題。企業の経営者や担当者の視点に立ってビジネスケースを読み解き、議論を繰り返す。大学4年間で数百にもおよぶ多様な事例を元に意思決定を追体験することで、実践的なマネジメント力を身に付けることができるのです。

同時に、ケースに登場する企業やその業界の状況などを知る機会となり、世界観や視野を広げることができます。会社の雰囲気こそ知ることは難しいかもしれませんが、多くの企業や業界知識、企業の中で行われていることを理解することは、職業選択や就職活動で大きなアドバンテージになるでしょう。そして授業ではグループ討議やクラス討議が繰り返し行われるため、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、論理的思考力を身に付けることができ、採用試験での面接やグループディスカッションの場で大きな力を発揮することが期待されます。このようにケースメソッドは就職活動においてもとても有効なのです。