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ケースメソッドで学ぶ「5W1H」

「5W1H」と言えばビジネスの世界において、文章やコミュニケーションの基本と言われています。この5W1Hを意識して文章を構成することで、伝えたい情報の主旨が明確になり、かつ過不足なく伝えることができるのです。これはコミュニケーションのフレームワークとして押さえておきたいポイントです。


Q.5W1Hとは?
Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)を指し示す言葉です。


トヨタ式「5W1H」とは?

今回はこの基本の「5W1H」ではなく、トヨタ式(トヨタ自動車)5W1Hを紹介したいと思います。本学をはじめ国内外のビジネススクールでは、授業でトヨタ自動車のケースが扱われることがあります。

トヨタの「5W1H」は基本の「5W1H」とは異なり、「Why, Why, Why, Why, Why, How」と、「Why (なぜ)」を5回繰り返します。これはコミュニケーションのためではなく、問題解決の思考からくるものです。
例えば、「なぜこんなに在庫を抱えるのか」「なぜ不良品が出るのか」など。「なぜ」を徹底して繰り返せば真因がわかるという考え方のもと行われます。表面的な原因に捉われず、根源的な原因である「真因」を追求するというトヨタの姿勢が表れています。これによりムダな業務を省くことができ、結果的に売上を伸ばし、生産性の向上に繋げることができるのです。学生たちはケースを通じて、世界中でビジネスを展開するトヨタが直面した課題について議論し、その中でトヨタの経営手法やリーダーシップなどについて学びを深めます。

皆さんも身の回りの課題に対して「なぜ」を5回繰り返すことで、予想以上の結果を得られるかも知れません。ぜひ今日から試してみましょう!