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アクティブラーニングで学ぶプログラムデザイン

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

韓 尚憲先生による「プログラムデザイン」の講義では、プログラムのデザインをテーマとして、ソフトウェアの開発に関わる全般的なプロセスについてアクティブラーニングで勉強します。ソフトウェアの開発と言っても、コンピュータ言語を用いたプログラミングの専門的な内容ではなく、ビジネスとの関わりを意識し、アクティブラーニングであるフィールドスタディと議論、ケーススタディを繰り返し行いながら講義は進みます。


街中にある「不満」を見つける


ATMを使う時、新幹線の切符を買う時、様々なシーンでその操作性に不満を感じたことはありませんか?今回の講義では、そんなユーザーの不満を探るため、フィールドワークで名古屋駅周辺の銀行ATMや、駅構内の新幹線発券機がある場所へ足を運びました。利用者がどのような様子でATMや発券機を使っているのか?行列ができる原因や、係員と顧客のやりとりについてグループで観察します。さらに実際に使ってみたり駅の係員に質問をすることで、ユーザーの不満や不便な点が明らかになりました。フィールドワークで収集した情報をもとに、グループでその原因を分析し、改善点をアクティブラーニングで考えます。

みんなでアイディアを磨く

発表するグループは、問題提起、改善策の提案をし、クラスディスカッションで出た指摘に対してさらに改善案をその場で回答します。
新幹線の発券機について考えたグループは、選択する項目が多くスムーズに操作できないという問題に対して、事前に出発地・到着地、時間などを選択しておけるアプリを開発すると提案しました。そうすることで、駅では専用の機械で発券または携帯そのものがチケット代わりとなり、駅での面倒な操作が不要となります。学生から「アプリの使い方がわからないお年寄りはどうするのか?」という質問を受けて、駅に案内係を置き、アプリの使い方を案内すると改善案を出しました。
他のグループは新幹線地下街に設置されたタッチパネル式案内板に注目し、操作方法が分かりづらいという問題点を発見。それに対し、音声案内にて補助をすると良いのではないかと提案がありました。さらに、子供やお年寄りの方が使いにくい設計という問題点を指摘。背の低い子供でも使えるように画面を低めにし、お年寄りも見やすいよう文字の表示を大きくする改善案を出したところ、「子供の目線に合わせると、逆に大人は使いにくいのでは?」という質問が出ました。グループの発表者はこの質問に対して、大人用とは別に、子供専用の画案内板を低めに設定すると回答しました。

都心型コースのアクティブラーニングは学生が主体的に講義に参加し、ビジネス上の課題を発見・解決していく学習手法です。来週も、学生は商店街を探索するフィールドワークを行い、どのようにすれば買い物客が道に迷わずにショッピングが楽しめるのか、問題点やアイディアを出し合ってアプリ開発の提案を行います。