アクティブラーニングで学ぶ心の行動や意識の尺度
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- 授業レポート
椿田 貴史先生による心理学の授業では、ビジネスや教育、医療の現場において最も“使える”心理学を、アクティブラーニングで学びます。 この授業では、自分の悩みや改善したい習慣などに注目し、「自己介入調査」...
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Case Method
韓 尚憲先生による「プログラムデザイン」の最終講義では、前回のフィールドワークで訪れた大須商店街で収集した情報を基に、各グループが企画したアプリの発表を行いました。
商店街を訪れる観光客や商業店舗をターゲットにし、利便性とビジネスの観点から開発したアプリを発表します。アプリを企画するにあたり、これまでの講義でのアクティブラーニングで学んだ、「戦略」や「イノベーション」を念頭に置きながら、7週に渡って展開された講義の集大成として学びを深めていきます。
あるグループが企画したのは、道案内に特化したアプリ。大須商店街は一本入ると似たような細い道が多く、目的の店舗が見つけづらいということに着目しました。そこで、行きたい店舗を複数選択し、効率よく大須商店街を巡ることのできる道案内アプリを企画しました。発表後の学生間の質疑応答で「目的地が明確なユーザーには使いやすいが、観光客のようにどの店に行こうか迷っているユーザーにとっては使用しにくいのでは」と言う指摘があると、改善策講じるためディスカッションに発展しました。
対して他のグループは、商業店舗の活性化を目的とした店舗向けアプリを企画。時間帯によって異なる消費者行動を予測したり、店舗運営にも役立てるよう、売上げや売れ筋商品も管理できる機能が備わっています。質疑応答では「店の内部情報が漏えいしないかなど、安全性が心配」という意見があり、開発技術が伴うのかという点について、アクティブラーニングならではの積極的な意見交換がありました。
今回のアプリ開発のための情報収集は、講義中のフィールドワークがメインです。ユーザーの目線に立って考えることで、何が不足し、どのように改善されると便利なのかが見えてきます。市場調査が不十分では、ターゲットのニーズに応えるアプリが開発できません。また、利用されるアプリ開発のためには、既存アプリとの差別化やアプリの特色を際立たせたりと、価値を高める必要があります。アクティブラーニングを通じ、顧客のニーズに応えるやりがいと、商品開発の難しさを体感することができた講義となりました。