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アクティブラーニングで学ぶ行動経済学

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岩澤 誠一郎先生による経済学入門では商品の差別化について、心理学的な差別化として広告やCMの分析をアクティブラーニングで行いました。普段街なかや雑誌で何気なく目にする広告や、テレビ番組の合間に日常的に見ているCM。企業からその商品が売れるために込められた想いや戦略について、企業の立場になって読み解きます。


購入時の消費者の心に浮かぶもの


消費者に自社の商品を選んでもらうためには、他のライバル商品との違い、つまり「差別化」をする必要があります。これまでの経済学入門で学生たちは、企業が価格競争を激しく行うと利益を出すのが難しくなると学んできました。今回は企業が価格競争を避け、利益を出すビジネスを行うために、消費者の「心」や「ものの見方」に影響を与える、広告などによる戦略についてアクティブラーニングで考えます。心理学を踏まえた経済学「行動経済学」の成果を踏まえ、学生たちは事前に1つずつ広告を選び、考察内容をプレゼンテーションしました。
「このスポーツ選手を起用することで、消費者がこの選手のようになれるのではないかと感じ、商品購入につながりそうだ」
「海外の広告では、その国の文化から銃が身近にある点や、外国ならではのジョークが人々の心にささるのでは?」
「この色合いだからこそ、この商品の性能が伝わり、この色合いを見たときにこの商品を思い出すと思う」

行動経済学の研究では消費者が何を買うか決めることに、心に浮かんでいるものが大きな影響を与えているとされています。今回は行動経済学の方面から広告の役割について考えることで、各企業が消費者の心に残るような広告を作成するための工夫や、広告が果たしている役割を理解しました。数字で見ることの多い経済学ですが、「心」や「ものの見方」からも経済について考えることで、また1つ視野を広く持つことをアクティブラーニングで取得しています。