アクティブラーニングで学ぶ上手な説明の仕方
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伊藤 武彦先生のロジカルシンキングの授業は1年次を対象に開講されています。この授業ではこれからケーススタディで学修していくうえで基本となる、ロジカルシンキング=論理的思考をアクティブラーニングを通し...
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Case Method
「MBAキャリアデザイン」は企業の第一線で働く本学ビジネススクール修了生(MBAホルダー)から、働くことや人生、キャリアについて改めて考えることを目的に開講されている、名古屋キャンパス都心型コース独自のプログラムです。
今回は、株式会社アルペン戦略企画室チーフ 白川有希さんを講師としてお招きしました。
今までの成功モデルが通用しなくなってきているスポーツ用品小売業界。アクティブラーニングでビジネスの現場を知り、今後の成長戦略を考えます。
株式会社アルペンは、1985年から31年間、スポーツ用品小売業界で売上高No.1の座を守り続けてきました。
その強みは、「安さこそが最大の顧客サービス」という安さを前面に打ち出した戦略の実行、自前主義を徹底したプライベートブランドの展開、郊外大型店のチェーンストア経営など、時代に合わせて事業形態を変化させてきたことにありました。
しかし、暖冬によるウインタースポーツ市場の縮小、バブル崩壊後の長期的な不況、消費税増税などにより、アルペンが得意とするウインタースポーツ用品やゴルフ用品の売り上げが低迷し、2017年に売上高No.1の座を競合他社に奪われてしまいます。
今後、アルペンが業界1位に返り咲くために、どのような戦略を進めていくべきなのでしょうか。
「学校と提携することで、大きな市場を確保することができます。プライベートブランドで培った商品開発のノウハウを活かし、デザイン・機能性に優れた体操服やスポーツ用品の提案を行うことができます。」
「思い切って小売業から撤退し、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)を研究する企業と提携し、新しいスポーツの提供を行うという方向性も考えられます。」
学生たちは活発に意見交換を行いました。
今回の講義で、成長戦略だけではなく業界1位目指すことの意義など、業界トップであり続けたアルペンだからこそ学ぶことができるものがたくさんありました。