BBA×名古屋市と起業家の創出を考える《加藤セミナー》
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名古屋キャンパス(BBA - Bachelor of Business Administration)の加藤 和彦セミナーに所属する学生たちが、名古屋市が運営している起業を応援する施設「Nagoya Innovator's Garage」に訪問しました。今回は、セ...
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Case Method
加藤和彦先生の戦略的思考の講義では、これからくるIoT時代に企業がどのようにIT戦略やプラットフォーム戦略を構築していけばよいかを、アクティブラーニングで学修しています。
IT技術の進化と普及により、世の中はとても便利になっています。企業においてもこの流れをいかにして企業戦略に生かしていくかが重要なポイントとなっています。このIoT(Internet of things)の波に乗り、競争優位を築いていくためにはどのような企業戦略を構築すべきかを、加藤先生と共に考えていきます。
IoT時代に必要とされるプラットフォーム原理とは何か?...といわれても難しいですよね。
では、ツイッターやfacebookといったSNSや、楽天やアマゾンといった電子商取引サービスはご存知でしょうか。これらはプラットフォーム原理に沿ったビジネスモデルです。
プラットフォーム・ビジネスは、商品・サービス・情報を集めた「場所」を提供することで利用者を増やしビジネスが成り立っています。商品を仕入れて、自ら販売し利益を得るのではなく、例えば、売りたい人と買いたい人を結びつける場を提供することで利益を得るのもビジネスです。これらはインターネット上だけではなく、クレジットカードやショッピングモールも同様といえます。
こういったビジネスモデルは、IT技術の進化と普及により増えてきており、企業がこれからの時代に自らの事業機会と捉えてIT戦略やプラットフォーム戦略をどのように構築していけば良いかを戦略的に考える必要があります。
講義では、この仕組みを男女の出会いの場を提供しているサービス「お見合いバー」をケースに理解を深めました。男性はお金を払い、女性は払わないというように、一方は課金するが、もう一方は優位性を持つ仕組みで成り立っています。出会いの場を提供するプラットフォームなので、どちらかだけが多くては成り立ちません。よって、それぞれのユーザーに対してのサービス(このケースでは女性は無料)を行うことでビジネスとして成り立つ仕組みを作っています。
男女の出会いたいという気持ちを上手く利用したプラットフォーム・ビジネスですね。
講義の後半では、学生がこの原理に沿って自らビジネスアイデアを創造し発表します。どんなアイデアが出てきたかは入学し講義に参加いただく必要がありますが、進学相談会では模擬講義や在学生による学生生活紹介でその一端を体験いただけますよ。