株式会社日本経営 冠講座《マーケティング入門》
- 教員 & 研究
- 授業レポート
小野裕二教授の「マーケティング入門」の授業は、名古屋商科大学と株式会社日本経営との産学連携の一環として、株式会社日本経営からの寄付金を財源に、マーケティングの最前線で活躍する人材をゲストスピーカー...
READ MORE
Case Method
小川晶露先生のビジネス法入門では経営者として会社が成り立つための法律や仕組みを学んでいます。
今回は企業間の資金決済に大きな影響力を持っている手形小切手法について、アクティブラーニングで学修しました。大金が動く企業間の決済において、手形・小切手を使用することは一般的となっています。手形・小切手とは、用紙に金額、日付等の必要事項を記入し相手に渡し(振出し)、支払いをするものです。
企業間の資金決済に大きな影響力を持つ手形とはどのようなものなのかを、実際に模擬統一手形用紙を作ることで体験しました。そして、クラス間で手形の振り出し・裏書行為を行うことで、手形実務の注意点と問題点を検討しました。
手形とは・・・
手元にお金がなくても取引きができる流通制度
支払い会社の印鑑、支払い期日、支払う金額、支払い場所(金融機関名)などが記載され、金額に合わせた収入印紙が貼られる
振出しとは・・・
法律上の手形要件を書面上に記載し手形を発行すること
裏書とは・・・
署名と手形の交付によって手形上の権利を他の人に移転すること
クラス間で譲渡しあった手形と、実際に法律上無効となった手形を通じて「危ない手形」「落ちない手形」の見分け方を理解しました。支払い会社の印鑑が不鮮明であったり、記載に誤りがあるだけで手形として無効となります。こういった手形が「危ない手形」や「落ちない手形」といわれるものです。
学生は今まで手にしたことや存在も知らなかった手形を、実践型の講義で理解・体感することで仕組みを習得しました。将来に会社を経営したい人だけでなく、社会人になる時に理解をしておくべき流通制度を身をもって学べる講義でした。
このようにアクティブラーニングは自身が体験することができる学びです。知識を詰め込む方法よりも学修効果が数倍もあるといわれています。
ビジネス法入門の講義では「株主総会」のシミュレーションも行いました。
前回の講義:アクティブラーニングで学ぶ株主総会