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アクティブラーニングで学ぶスターバックスの管理会計

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

3年次を対象に開講されている、野坂和夫先生の管理会計の授業では、企業経営に管理会計を応用する方法を学んでいます。
企業の会計は、目的に応じて「管理会計」と「財務会計」の2つに分かれます。
管理会計は、財務会計が過去の経営の結果を示すものであることに対して、適正な経営意思決定を行ったり、業績評価を正しく行い、今後の施策を講じることができるようにするための、未来に向けたものであると言えます。
今回は「スターバックス-顧客サービスの提供」のケースを使用し、サプライチェーン・マネジメントやバリューチェーンなど、戦略管理会計としての経営手法が、どのように経営戦略に適用されているか、アクティブラーニングで理解していきます。

サプライチェーン・マネジメントとは
製品を作る最初の段階から作った製品が消費者に届くまでの一連の流れを管理し、企業に高収益をもたらす戦略的な経営管理手法。
バリューチェーンとは
企業活動における業務の流れを、「技術開発」「製造」「販売」など、機能単位に分割してとらえ、業務の効率化や競争力強化を目指す経営手法。どの業務に注力し、どこを外注するのように経営判断がしやすくなる。

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先生「なぜ、スターバックスはサービスのスピードを改善することに多額の投資をしているのだろう?」
スターバックスは顧客満足度に非常にこだわった企業であり、その中でも特に、サービスのスピードにこだわっています。

顧客満足度は他にも
・清潔な店舗
・親切なスタッフ
などの項目がありますが、いったいなぜ「スピード」にこだわっているのでしょうか。

学生A「レジにずっとお客さんが並んでいたら他の店に行ってしまうよ」
学生B「待ち時間の長さがストレスになると、リピーターも減るのではないか」
学生C「単純に生産性を上げることで1つでも多くの商品を提供できるのだから、売り上げに繋がるよね」

次に注目したのは商品の売上高に占める割合。コーヒー飲料が売り上げ全体の約8割占めているのに対し、食品は1割強と極端な差があります。

先生「売り上げの構成バランスはこれでいいのだろうか?」
先生から質問が投げかけられると、再び学生たちが一斉に挙手します。

学生D「飲料はすでに売れているのだから、長時間滞在者向けにデザートを買ってもらうようにして食品の構成割合を伸ばすのはどうだろう?」
学生E「やはり飲料が一番原価率がよくて儲かるのだから、この割合はいいと思う」

経営戦略では、どの分野に投資をすべきか様々な視点から考える必要があります。また、アクティブラーニングの利点を生かし、クラス全体で意見交換することにより、新たな考え方を取り入れることができます。これまで学んできたことを活かしながら、経営戦略のための管理会計的意思決定力を養っていきます。