売上が向上するほど肥満者が減る?
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本日の講義「ロジカルシンキング2」では、学生がアメリカの飲料メーカー「ペプシコ」のCEOの立場で ペプシコが抱える経営課題について考え、クラス全体でアクティブラーニングで考えました。 20世紀に入り、肥満...
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ケースメソッド
Case Method
商学部の小野裕二先生のセミナーではでは定期的に、学生が関心のあるテーマを題材に、それについてみんなで意見を出し合い、自分たちで進行する学びを行なっています。全員参加によるディスカッションを実施することで、より深くマーケティング戦略について考え下記の知識や力をつけていきます。今回は、老若男女から人気の高いディズニーランドをテーマに話し合いをしました。
近年、入園料の値上げを続けている東京ディズニーランドですが、世界基準で考えると最も安い水準で、日本は最安値です。フロリダや上海・パリでは需要に応じて価格を柔軟に変える「ダイナミック・プライシング(価格変動制)」を取り入れていて、日によって、約3,000〜5,000円の振れ幅があるそうです。フロリダは最も安い日で1万2,000円で、日本の8,200円に対して約7割ほど高い。日本も2021年3月からダイナミック・プライシングを導入していますが、平日と休日の価格差は500円しかありません。さぞかし、ディズニーランドへの来場者は喜んでいるかと思いきや、来場者の8割は入園料が高いと思っています。そんな状況下で学生たちはコロナ禍において、この「ダイナミック・プライシング(価格変動制)」を導入することに賛成か反対かの意見を出し合いました。
肯定派からは、「混雑回避に繋がって、顧客満足度を向上できる。」「コロナ禍で出た赤字を補填できる可能性が高くなる。」といった意見が出ました。そして、否定派からは、「学生や家族連れなどの足取りが重くなるのではないか。」「500円程度の差額で需要が変わるとは思えない。」などの意見が出ました。教室では、肯定派が大多数でしたが、少ない人の意見もしっかり聞きながらディスカッションを行なっていました。
BBAの学生は、これまでのアクティブラーニングの授業で学んできたことに加えて、ディスカッションやプレゼンテーションを行うことで思考力やスピーチ力を養い、自分をPRする力を養成します。それらが卒業課題である「ケースライティング」と就職活動をすることに繋がっていきます。