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《オンライン授業》発言する機会があることで、伝える能力が向上する

現在「メリークリスマス」という言葉をニューヨークで使用すると非難されます。他宗教への配慮がない人と思われて、攻撃されるのです。日本人ならば、「何もそこまで…」と思う人も多いかもしれません。しかし、世界には色々な考えを持つ人が共存しています。吉井哲先生の授業では、このような経済社会で判断が必要な問題を考えるために経済の倫理を学びます。この授業を通して自分の倫理観にのっとり、社会で起きている経済問題やニュースを自分で判断できるようになる事が目的です。加えて、自分の主張を正確に伝える能力を身につけることを目指しています。

今回使用したケースはビジネスにおける倫理を問うものです

  • 「ビジネスマナーは守る必要があるか?:日本的商慣行を考える」
  • 「会社は社員のプライベートな生活に干渉してよいか?:企業の倫理綱領」
  • 「内部告発はなぜ行えないのか??:自由な組織形成と法令」

実際の議論の様子は…


経済倫理の授業は1年生を対象としていますが、今回の授業はビジネスマナーについて議論が展開されました。まず、最初に学生たちは日本のビジネスマナーに関するビデオ(名刺交換やお辞儀の仕方など)を見ます。その後吉井先生は学生たちに「厳しすぎるビジネスマナーと言われて、何をイメージしますか?」と問いかけます。その質問に対して「お酒を注ぐ際にビールのラベルが見えるように注がないといけない」「3コール以内に電話に出なくてはいけない」といった意見が出ていました。その意見を踏まえ、「日本のビジネスマナーは厳し過ぎると思いますか?」という質問が先生から出されると、「マナーが色々と厳しすぎて生きづらい」「日本は年長者を敬っているので若い人の意見が尊重されない」といった意見が多数出ていました。その他「日本人は周りに合わせないと浮いてしまう。会社に入る為にはある程度ルールを守らないといけない」など、マナーがルールと化しているといった意見もだされていました。

本学のアクティブラーニングは答えのない問題について参加者全員で議論を行います。発言の機会が多く与えられることで、学生たちは自分の意見をまとめ、わかりやすく伝える能力を培っていきます。入学まもない学生たちが毎日のアクティブラーニングの授業通して、ビジネスの現場における実践力をどんどん身につけていってくれることを期待しています。