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《授業レポート》池田 美佐子先生「中東の社会と文化」

中東の国際問題を考える


池田先生の「中東の社会と文化」の授業では、中東地域の社会や文化について基礎的な知識を学ぶことを通じ、ニュースなどでは伝わってこない中東の文化や日常生活に目を向けると同時に、自身が置かれている社会や文化を見つめ直すことを目指します。この日の授業では、まず初めに中東の主な民族について、言語、歴史、宗教の観点から概観しました。どの民族も長い歴史を持ち、またダイナミックに移動したり、広範囲の大帝国を築いたなどし、その中で言語、宗教のあり方など各民族が独自の文化を確立させて、中東は一つに括ることができないこと学びました。

また、後半では現在最も解決が困難とされている国際問題のひとつであるパレスチナ問題についても概観し、二つの対立する民族を両方の立場から考えました。学生は、双方の立場をどのように考えるかについて自身の意見をまとめた後、それに基づきグループに分かれ意見を交わしました。

「双方向の発信」から深める学び


また池田先生の授業では、毎回授業の最後の時間を使い立候補制での学生によるプレゼン発表が行われています。プレゼンのテーマは、必ずしもその日の授業内容に関するものである必要はなく、この科目を学ぶ上で学生が自身の興味のあるテーマで自由に発表することができます。授業で教員から知識を吸収することももちろん大切な学びの過程の一つですが、この自由プレゼンは、学生が教員の視点からのみならず、学生独自の視点から探究心を持ち学びを深める機会とする点で大事にしているアクティビティの一つです。

こうした教員と学生の双方向の発信により、様々な角度から物事を見ることによる新たな気づきを得られ、教員と学生が共同となって授業を作り上げている様子が伺えました。