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《オンライン授業》実験から経済学を学ぶ

#アクティブラーニング #オンライン授業 #名古屋商科大学 #ディスカッション

身近な例から「企業の経済学」について考える


世の中に存在しているたくさんの企業は、利益を獲得するためにどのような経営を行っていけばよいか日々試行錯誤しています。このように企業経営について考える時、経済学的な観点を持っておくと新たな気づきを得られることがあります。
太宰北斗先生の「企業の経済学」の授業は2年を対象としており、企業行動に関する経済学の基本的な考え方とその結びつきについて、身近な企業の例や実験ゲームを通して学んでいきます。
前回の授業では、もし自分が牛丼屋の経営者であるなら原価250円の牛丼をいくらで売ればより多くの利益がでるかという実験を行い、価格設定について考えました。
第3回目となる今回の授業では、特許切れにより主力商品の利益が落ち込みつつある薬品会社の話を議題として、この危機を乗り越えるための事業案を参加者全員で考えました。

実験を通じて、経済学への理解を深める

まず授業のはじめに、議題となっている薬品会社の課題について少人数のグループディスカッションで話し合いました。学生たちはあらかじめ予習をしており、薬の特許が切れることによってどんな問題が起こるのか、またそれがどのように利益低下に結びつくのかについて、自身で学びます。そして、グループディスカッションで、予習で学んだ知識や自分の考えを他のメンバーと共有し合い、自分にはなかった視点でも課題を捉えていきます。
続いて、クラス全体でのディスカッションではグループディスカッションで見つけた課題の解決案を参加者全員で出し合います。その中の一つに「新しい事業を始める」という案がありましたが、新しい事業を始めるためにはその事業に投資をしなければなりません。例えば新薬を開発するには研究開発費がかかりますが、確実に利益が見込めるわけではありません。リスクを負いながらも新しい事業を始めてたくさんの利益を得るか、それともリスクの少ない他の既存の事業で地道に利益を得るのか…。学生達は様々な観点で意見を出し合い、どの事業案がより利益をだすことができるかについて議論していました。
授業の後半では前半に話し合った新事業への投資実験を行いました。1回の投資ごとにサイコロをふり、出た目によってその投資が成功か失敗か決まるというシュミレーションゲームです。学生たちはこの実験を通してサイコロを何回振ることで利益が最大になるのかということをシミュレーションし、資金や投資、利益について経済学的な視点から学んでいました。