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就職率に関する落とし穴

就職に強い大学とは?

年末になってくると、どの大学も気にし始めるのが「就職率」。言葉事態は単純ですが、実はその出し方は大学によって操作されていることが多いので要注意です。4年間の学習の集大成としての就職活動、人生を大きく左右する出来事ですので、ご両親も大変関心を持っているはずです。

まず、就職率の求め方として以下の式のように考えがちですが、そこには大きな落とし穴があり実態を反映しているとはいえません。まず、分母の「卒業生数」ですが、この数値が小さいほど、就職率が上がることになるので、卒業生の数を小さくしようと考えます。

  • 就職率 = 就職決定者数 / 卒業生数

すなわち、以下のように就職希望者とすれば、就職者が変化しなくても就職率が上がるわけです。ここに大きな誤解が生まれます。なぜなら大規模大学になればなるほど「就職希望者数」を把握する事自体不可能になってくるためです。したがって、卒業者数に占める就職希望者数の比率(就職希望率)を同時に確認することが重要になってきます。()内は本学数値

  • 就職決定率(96.9%)= 就職決定者数 / 就職希望者数
  • 就職希望率(85.5%)= 就職希望者数 / 卒業生数

実はまだこれでは不十分であることをご存知でしょうか?多くの大学が「就職決定率」を高めるために、非正規就職(いわゆる派遣登録、アルバイト)なども就職決定者数としてカウントしている事もありますので、就職決定者数が「正社員」である事を明記しているか否かが重要になります。