官民を問わず、組織には人事があり、政策や事業の推進においてその重要性は言うまでもありません。
しかし、この人事上の決定にはこれまで根拠すべき体系的な規範が存在しないとされ、人事は普遍化できないと考えられてきました。しかし、近年のめざましい経済学の研究の進展により、詳細かつ一義的な解答を示すことができるような科学へと発展しています。

経済学部・圓生和之先生の「人事経済学」の講義では、あらゆる政策の基盤となる組織の人事に関わる事項を経済学の視点から分析し、最新の人事経済学の知見を踏まえ、人事経済学の標準的な理論を体系的に学びます。
採用、人事異動、昇進、人材育成、人事評価、賃金決定、退職管理など人事に関わるさまざまな局面における事象を経済学の手法を用いて分析、議論し、組織の人事を支えている基本的な見方や考え方、組織のあり方や政策のあり方について考えます。

今後も本学のミッションである「フロンティア・スピリット」と世界的な視野をもってビジネス界に貢献できる能力の育成を目指します。