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BSc in Economics

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《講義レポート》金融政策論:小林武先生

#講義レポート #経済学部

私たちの生活に密接に関わる金融政策

最近の株価、金利、外国為替など金融市場の動向に、日本および世界の金融政策が与える影響は大きくなっており、金融政策は私たちの生活に密接に関わっています。一方で、ゼロ金利、量的金融緩和、アベノミクスなど、金融政策をめぐる問題はより複雑になり、全体像を正確に把握することが困難になってきています。また、リーマン・ショック以降、国際金融システムの不安定性が実体経済へ甚大な影響を及ぼしており、様々な金融機関の監督・規制が議論されていますが、どのような規制や監督制度が最適であるかは各国の中央銀行や金融監督当局は解を見いだせないでいるのが現状です。世界の中央銀行は、大胆な金融緩和を行う一方で、金融システム安定には規制を強化するなどチグハグな対応を余儀なくされ、物価の安定と金融システムの安定の両立に向けた苦悩が続いています。

金融を取り巻く問題を自分の力で考える

この講義では、こうした変化の著しい金融政策に関する知識を金融システム、金融市場、金融機関との関係を含めて、体系的に理解することを目標としています。平時における経済安定化を目的とする狭義の「金融政策」に加え、金融システムの安全性・健全性確保を目的とする「プルーデンス政策」を取り上げます。金融政策に関するトピックスの紹介にとどまらず、経済学・ファイナンスの分析手法を用いて、それらの諸問題のメカニズムを明らかにしていきます。クイズ、ケーススタディを使ったディスカッション、インターネットによる情報収集、金融データを用いたEXCELの分析など、講義にはアクティブラーニングを積極的に導入。金融政策に関する基礎的な知識を習得し、その知識を基に、実際のデータを通じて理論の妥当性を吟味し、現在の金融をとりまく問題を自分の力で考えます。将来どのような業種の企業に就職しても、実務に活用できるように、豊富な時事問題を取り入れた実践的な内容の講義を展開します。