国際金融の成り立ちを理解する

世界のさまざまな分野で活躍するためには、複雑に絡み合う国際金融の枠組みを知ることは必要不可欠です。本講義では、ファイナンス論の中でも、特に国際的な結びつきに焦点を当てます。毎週、国際金融に関わるニュースを読み、それが市場にどのような影響を与えるのかをグループ内で考察します。
国際金融の成り立ちを理解することは、世界におけるお金の流れを理解でき、広範な地域・業界の人々と、より意義深いビジネス・コミュニケーションを図れるようになります。

投資のシミュレーション・ゲーム

毎週、学生を5つのグループに分け、100万円の資産を預金や米ドル、ユーロ、金、原油のいずれか一つに投資することを仮定し、最終講義までにどのチームが1番多く元手を増やすことができたのかを競います。
投資先を決定する際には現在の世界情勢を把握するための、グループ内のディスカッションが欠かせません。今回の講義では、来週行われる日米経済対話が、投資先にどのような影響を及ぼすのか、仮説を立てながら意見を出し合っていました。
今回は原油を選択するグループがほとんどでした。その理由として「原油は現在高騰しており、今後急激に価格が下がることは考えがたいため、安定していると思う」との意見も出ました。
このように近未来の国際金融に目を向けて、グループ・ディスカッションを行い、一人ひとりの発言の質を高めることによって、グローバル化社会に対応するために必要な知識や教養を養うことができます。