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BSc in Economics

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《授業レポート》田村正興先生の「医療経済学」

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「経済」の側面から考える「医療」


経済と医療は離れた場所にあるような印象を受けるかもしれませんが、現在、両者は非常に密接にかかわっています。近年、薬や機器に対して価格と効果のバランスを見て評価する「医療経済評価」が日本で導入されることもあり、製薬会社でも経済・医療・データに明るい人材が必要とされています。また多くの医師は診療所・病院を「経営」しており、製薬会社はブロックバスター(革新的で莫大な売上をもたらす新薬)を作りだし大きな「利益」を得ることもあり、薬局は多くのお客を獲得するために近くの薬局と「競争」しなければなりません。つまり、医療に関わる人達は「経済活動」をしているのです。本科目では、医療について経済の側面から考えます。経済学的思考法をどのように医療に応用することができるか、医療制度はどうなっているのか、医療とデータの関わりなどについて考えます。


「アメリカの医療と日本の医療」


今回はアメリカの医療についての映像を見て、クラスで議論をしました。アメリカと日本の医療を比べることで、普段身近にあるがゆえに気付きにくい日本の医療制度の特徴やメリット・デメリットについて理解を深めます。「もし日本の健康保険に入るか入らないかを個人が自由に選べるなら、あなたはどうする?」などの先生からの問いに対して、受講生は考えて自分の意見を述べました。
先生は受講生の意見や発言を受けて、さらなる質問をすることで内容を発展させていきました。

最後には、ニュースでもよく取り上げられるオバマケアなどの時事的なキーワードについても触れ、現代社会と医療との密接な関わりについて学びました。さらには、オバマケアに対してのトランプ政権の方針についても取り上げるなど、現代の医療が抱える問題点や改善点などについても多角的な観点から考えました。
授業前半では映像を通し問題の背景を理解し、中盤では質疑応答を通し問題に対する自分なりの考えをまとめているため、終盤の発展的な内容にも深い理解が得られたようでした。