アクティブラーニングで学ぶマクロ経済学《田村 正興先生》
企業の経営状態を正確に把握する。そして、消費者の動向を知る。
経済学はマクロ経済学とミクロ経済学に分かれます。マクロ経済学とは、一国全体の経済を扱い、GDP、失業、インフレーション、財政政策などについて考える学問です。本授業は、ケースメソッドによる参加者中心型の授業で、学生同士のディスカションによって進行します。この日の授業内容は、あなたが東欧雑貨小売店のオーナーだとしたら、どのような経営を行いますか?というテーマでスタートしました。授業の中で、学生は先生から何度も質問をされます。「ケースにはどんなことが書かれていましたか?」「売上、利益はどのような定義ですか?」「あなたなら広告を出し続けますか?」「広告の効果はどのようにすると調べられますか?」」等々。このような質問に答えていくことで、経済用語を理解し、経済学的な側面からどのように意思決定を行うかを疑似体験します。
様々な角度から考え意思決定する力を身につける
先生の質問に対して、皆さんならどのような意見を持つでしょうか。ケースメソッドでは、学生は、ケースと呼ばれる経営課題などが記載されたストーリーを事前に読み、意見を持った上で授業に参加し、自分が主人公の立場だとしたら何を考え、どのような道を選択するか発言します。クラスメイトの発言から、異なる意見や、自分には無かった視点を得ることができます。これを繰り返すことで、様々な角度からモノゴトを考えられるようになります。ビジネスに正解はありません。自分自身でより良い道を考え、意思決定する必要があるのです。積極的に発言することで、専門知識と実践力を身につけ、実際のビジネスシーンで応用することを意図しています。