経済学部 × 相手に意見を伝えるチカラ

本学では2年生から各専門知識を持った教員のセミナーに所属し、3年間かけて卒業論文執筆の指導を受けます。北村貴准教授のセミナーでは主に「政策による問題解決」をテーマに、学生1人1人が興味のある政策課題に関して研究を進めます。今回は2年生のセミナー生による各自の卒業論文テーマ発表の様子をお伝えします。

卒業論文のテーマをプレゼンテーションで発表

このセミナーでは2年生前期から3年生後期にかけて、卒業論文を「序論」「現状分析」「原因分析」「解決策の提案」「結論」と段階を踏みながら執筆していきます。段階ごとに他のセミナー生の前で1人ずつ自分の研究内容に関してプレゼンテーションを行い、発表者以外の学生はそのプレゼンテーションに対するコメントをしていきます。北村先生は、発表者のプレゼンテーションに対し、「良かった点」ではなく「改善点」、「わかりにくかった点」などの批判的かつ生産的なコメントを伝えるよう促します。そのコメントにより、発表者は自分の改善点に気づき、自分の研究をより良いものにできるからです。

社会に出てから活かせるプレゼンテーション力

プレゼンテーションで大切なのは、自分の伝えたい内容をいかに分かりやすく相手に提供できるかということです。北村セミナーでは「プレゼンテーションで相手に意見が伝わらない場合、責任は100%伝える側にある」という認識を全員が共有しています。そのため、発表者は聴衆にとって分かりやすいスライド資料を作成し、相手の理解度合いを見ながら発表することが求められます。セミナーでプレゼンテーションを繰り返す中で、相手に伝わる論理と言葉を組み立てる力が身につき、就職活動の面接や社会に出てから必要となるプレゼンテーション能力を養うことができるのです。