講義概要

　本講義の目的は、ヨーロッパを中心に据えた国際政治史を学ぶことである。受講生は、第一次世界大戦以降の歴史的な出来事や国際秩序の変遷について理解し、多くはアメリカの視点から語られる国際政治史を、敢えてヨーロッパの視点から読み直すための知識と能力を獲得することが期待される。
日本を中心とする世界地図を見れば、ヨーロッパは左端に小さく見えるし、地球儀を手に取って日本の位置を確認すれば、ヨーロッパはその裏側にあって見えない。ヨーロッパは地理的に日本から遠い。しかし、国際政治の流れにおいて、ヨーロッパは主権国家を産んだ重要な存在であるし、また、同じ米国の同盟国として、日本がヨーロッパ政治から学ぶべき教訓は多い。本講義では、ヨーロッパを国際政治の中心に据えた上で、「アラブの春」など最近の国際情勢を含め、解きほぐしていく。
　本講義は、ＮＵＣＢフロンティア力の中でも「基盤力」と「実践的思考力」を育成することをその狙いとする。本講義は、「国際社会を理解する分野」の教養教育科目であり、本学のMission Statementで述べられている「世界的な視野」に繋がる能力を提供するものである。

（対応する学修目標：ＬＧ‐Ｉ、ＬＧ‐Ⅳ）

学修目標の分類

• LG-1 Critical thinking for frontier spirit（批判的思考）
• LG-2 Diversity awareness（多様性の意識）
• LG-3 Business ethics and sustainability（企業倫理と持続可能性）
• LG-4 Analytical decision making skills（分析的意思決定）
• LG-5 Effective communication skills（効果的なコミュニケーション）
• LG-6 New-asian business perspective（ニューアジアでのビジネス展開力）