Case Award 2020受賞〜vol.1〜
経営学部経営学科4年 吉良さん
ケースタイトル:Enron 2001
Case Awardとは、2年間のセミナーで書き上げる「ケースライティング」において、名古屋キャンパスの卒業生の中から最優秀ケースを選定し表彰する権威ある制度です。
2020年度においては、吉良さんの書き上げた『Enron2001-不正会計と大企業の倒産-』を含め3名の表彰が決定しました。
栄誉ある賞を受賞し、この度卒業を迎える吉良さんがケース作成から受賞について語ってくれました。
ケースのテーマ教えてください
在学4年間で400以上のケースについて議論してきましたが、その中で一度も取り扱っていなかったのが「内部告発」というテーマでした。
そして内部告発の中でも企業の不正会計に着目し、アメリカ国民に多大な影響を及ぼした米国大手エネルギー企業であるEnronの設立から倒産までの問題について着目し、ケースを作成しました。
ケース作成で身についた力はなんですか?
- 情報収集能力
- 論理的思考能力
- 文章能力
元々授業などを通し、企業のIR情報から財務分析をする情報収集、分析のスキルは身についていました。今回のケース作成において既存の研究論文を熟読するという経験を通し、さらにレベルアップした情報収集能力が身につきました。
そして集めた情報を読者へわかりやすく説明するため、図などを用いて整理する事で論理的思考能力がさらに向上したことを実感しています。
最後に、大手金融機関の証券アナリストですら暴けなかったEnronの巧妙な手口に関して、各段落の1行目だけを読んでもケースの大まかな概要を理解できるように工夫することで、文章の新しい書き方を身につけることができました。

受賞した感想を教えてください
Case Awardを受賞する事が一番の目標だった私にとって、このケースは一人では絶対に完成できませんでした。特に所属セミナーの小野裕二先生をはじめ、家族やゼミ生の仲間の支えがあってこそのケース完成、受賞です。
過程で苦しんで足掻いた分、結果で報われた時の達成感と高揚感、この気持ちを胸にこれからも日々精進して参ります。