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Case Method

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情報発信社会におけるケースメソッド

SNSの普及で誰もが情報発信できる社会になりました。SNSやインターネットで入手した情報に自分の思いなどを加えて発信している方も多いのではないでしょうか。一方で、気軽に投稿できるからこそ「それらの情報が正しいものなのか?」「他者の価値観を傷つけるものではないか?」と疑いながら情報を発信している人は少数派でしょう。

情報の信ぴょう性は、その情報をネットや書籍など他の情報源と照らし合わせて様々な角度から考察する必要があります。また、自分以外にも多様な価値観・考え方があるという前提に基づいて情報を発信することが欠かせません。

本学の特徴である「ケースメソッド」を用いた「アクティブラーニング」は情報発信に必要なこれらの能力も養うことができる学修手法です。まず「アクティブラーニング」では、授業中に学生同士で議論する時間が設けられています。学生たちは授業を通して他の学生の意見に耳を傾けることで、自分にはない新しい価値観をインストールすることができます。
そして、「ケースメソッド」とは「ケース」と呼ばれる企業で実際に起こった事例を題材に、その主人公が抱えるビジネス上の課題にどう対応すべきかを主人公の立場で考えていく教育手法です。

ケースメソッドのアサインメント(課題例)
・あなたがUSJのマーケティング担当者だったら入場料を値上げしますか?
・スターバックスの顧客サービスを継続するために、あなたならどのような解決策を検討しますか?

上記のような正解がない問いについて、学生たちは日々議論を重ねます。議論において、自分の立場を明確にするためには、ケースに描かれた財務状況や企業の歴史など様々な情報を読み解いていかねばなりません。また、自分の意見を主張する根拠となる情報を収集する必要もあります。それだけでなく、議論の中では当然反対意見も出ます。その反対意見への反論のためにも、自分とは逆の立場の情報も収集することで、自らの考えをより深め、情報を断片的でなく多角的に捉えていく、それが本学のケースメソッドを取り入れた教育手法です。

多様な価値観を身につけ、情報を収集・考察する力は一朝一夕で磨かれるものではありません。大学4年間の積み重ねが、実社会で活躍できる能力を伸ばしていくのです。