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多様な価値観に触れるケースメソッド

「価値観の多様化時代」を表している女性蔑視発言

少し前にはなりますが、東京五輪・パラリンピック組織委員会の元会長であった森喜朗さんの女性蔑視発言が話題となりました。ご存知の方が多いので詳しい説明は割愛しますが、不適切な発言によって彼は組織委員会会長を辞任しています。
この例から、「多様な考え方があるという前提に立って発言をすることが大切だ」と実感した方も多かったことでしょう。現代は価値観が多様化している時代と言われています。だからこそ、それを意識して発言・行動することが求められています。

多様な考え方に触れるためには?

多様な考え方があることを認識するためには、本や新聞、SNS、テレビなどの動画視聴など様々な方法があります。その中でも1番効果的な方法は、双方向のやりとりができる「議論」ではないでしょうか。

議論が中心のケースメソッド授業


本学の特徴であるアクティブラーニングは参加者の発言をベースに議論が進んでいく学修方法です。このアクティブラーニングを4年間全ての授業で実施しているのが経営管理課程で、授業ごとに3〜6名程度の少人数によるグループディスカッション、70名前後でのクラス全体のディスカッションを行なっています。授業に参加している学生からは、「毎日の授業で自分とは異なった考え方や意見に触れることができて面白い」「◯◯さんだったらこう考えるんだろうなと考えたりすることで視野が広がった」と言った感想がありました。大学生という共通項を持つ彼らの中でも多様な意見があるということをアクティブラーニングを通して体感しているようです。

また、本学のアクティブラーニングはケースメソッドを用いており、「自分が経営者であればどうするか?」という個人の意思決定を問うものであるため、唯一の答えや正解がありません。そのため相手の意見に対して頭ごなしに否定をする学生の姿はなく、自分の意見を尊重するように相手の意見にも耳を傾けている姿が多く見られます。

社会で働くために必要な視点

大学を卒業し社会に出ると、年齢や国籍などが異なる人たちの中で働くことになります。コロナ禍で働く場所に制限がなくなっている状況も踏まえると、働き方・就業先によってはより様々な属性の人と働くことになる方もいるでしょう。
そんな多様な社会の中で仕事を進めていくためには、周りの人へどのような発言をし、どのように心地よいコミュニケーションをとっていくのかが重要です。そして、ただ雇用されるだけでなく、リーダーとして活躍したいと考えているならば、自分の発言を通して、いかに人を動かすかという点も重要になってくることでしょう。

多くの人と触れ合うことができる大学生活。年齢や性別、国籍の異なる多くの人と議論する機会を積極的に設け、「多様な考え方がある」という視点を手に入れ、社会に羽ばたいてほしいと思います。