アクティブラーニングで学ぶ上手な説明の仕方
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伊藤 武彦先生のロジカルシンキングの授業は1年次を対象に開講されています。この授業ではこれからケーススタディで学修していくうえで基本となる、ロジカルシンキング=論理的思考をアクティブラーニングを通し...
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Case Method
長沢雄次先生による「クリティカルシンキング」の週末講義が行われました。週末講義は各タームごとに、2週に渡って週末の土日に行われ、4日間で完結します。この講義では、意思決定をする際に必要な判断能力、判断するためにはどうやって思考したらよいかをアクティブラーニングで身につけます。今日は「任天堂8ビット・ビデオゲーム」、「セガと16ビット・ビデオゲーム」といった、ハーバードビジネススクールでも実際に使われているケースを使用し、クリティカルシンキング=批判的思考の能力を高めます。
皆さんもよくご存知のゲームメーカーである任天堂とセガ。これらの企業がどのように成功を収めたのかが書かれているケースを読み解きます。8ビット・ビデオゲームの分野で大きな利益を上げていた任天堂と、時代が移り変わり16ビットのビデオゲームで成功したセガ。任天堂が「16ビット市場になかなか参入しなかったのはなぜか」や、「8ビット機との互換性を持たなかったのは正解であったのか」など当時の当事者の気持ちになり、学生それぞれが判断をします。
「任天堂は8ビット市場でまだ勝負したかったから参入が遅れたのでは?」「今売れているものを売ったほうが勝算がありそうだ。」「私ならある程度8ビット機の在庫を売り切ってからのほうが良いと思い、参入に慎重な姿勢になりそう。」
セガが16ビット市場で成功した要因は任天堂が16ビット市場への参入が遅れたこともあると言われています。このようにセガの成功だけでなく任天堂の事例も合わせ、物事を俯瞰的に見ると、見えていなかった事実に気づくことができます。様々な思考で考えることはビジネスの現場で必要な力と言えます。クリティカルシンキングをアクティブラーニングで学ぶことによって、学生たちはビジネスの実践力も磨いています。