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アクティブラーニングで学ぶ観察力

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

井坂智博先生の「デザイン思考とイノベーション」では1年次に履修した「デザイン思考」をベースに、直感を頼りに意思決定する力をアクティブラーニングで体得していきます。
今回は手頃な価格で幅広い層に人気があるファッションブランドZARAの実際の店舗へ行き、フィールドワークでお客様が見過ごしている「不」を見つけ、デザイン思考で解決策を考えていきます。


質の高い気づき


エレベーターがない、トイレがない、椅子がない、POP広告が英語表記、店員とお客さんの区別がつかない・・・・・

ホワイトボードにはそれぞれが見つけた問題点が羅列されています。デザイン思考とイノベーションの講義は2年生を対象に開講されており、フィールドワークで課題を発見することに慣れてきた学生が多く、様々な視点から問題点を発見することができます。そして、個人で行ったフィールドワークで見つけた項目を全体で意見交換することで、さらにたくさんの内容に気がつくことができます。

先生「じゃあそれをなぜ不便だと感じましたか?<周遊しなきゃいけないから、エレベーターがなくて不便>という表現の方が、不便の内容が明確ではないですか?」

もう1歩踏み込んで課題を発見するためにはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。そこで、もっとたくさんの数、もっと質の高い内容を発見するための観察のポイントを出し合いました。

学生A「しゃがんだりするなど目線の高さを変えて観察をする」
学生B「平日・休日、午前・午後で観察できる環境が変わるから、時間帯を変えてみる」
学生C「同業他社の店舗にも行き、比較をする」

社会や企業には気づいていないだけで不便なことや問題点が隠れていることがあります。「不」には必ず、「不便な理由」が潜んでいて、直感的に発見するためには不便な理由を意識しておく必要があります。誰が見てもわかる問題点ならば誰もが発見できますが、社会で求められているのは誰も気づいていない・隠れている問題点を見つけることです。観察方法の幅を広げて多くの気づきを得る”観察力”にも、今後学生たちはアクティブラーニングで磨きをかけていきます。