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アクティブラーニングで学ぶ課題定義

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

井坂智博先生の「デザイン思考とイノベーション」では1年次に履修した「デザイン思考」をベースに、直感を頼りに意思決定する力をアクティブラーニングで体得していきます。
今回学生たちがフィールドワーク先として向かったのは2017年10月に長久手市にオープンしたIKEA長久手店。①ハード面 ②ソフト面 ③情報発信面の三点を、はじめて入るお客様の立場で「使いやすさ」「わかりやすさ」の評価を行いました。


縦のつながりだけでなく横のつながりを意識する


これまでの講義で課題を発見することを学んできた学生達ですが、今回はただ見つけた事象アウトプットするのではなく、誰もが使い易い店舗にするためには、「どのような問題定義をすれば良いか」をアクティブラーニングで考えます。
先生からは
「ハード、ソフト、情報発信の3点をそれぞれ別のものとして捉えるのではなく、統合して問題定義をしてください」
という課題が課せられました。例えば、店舗内にゴミが散乱している状態を、清掃担当者だけの問題として捉えるのではなく、「店舗内にゴミがない状態を維持する」として社内で認識しておけば、どの部署の者であってもゴミを発見した人がゴミを拾うことができます。課題定義をしっかりとすることで解決のアイデアが曖昧なまま拡散する事態を避けることになります。そのため、見つけた事象から課題定義をすることは非常に重要な項目と言えます。
学生たちはデザイン思考を体得するために様々な視野から課題定義をしようと試みます。講義では発表された課題定義に対し、他の学生からこの課題定義で全ての問題を解決できるかどうか、足りない部分について意見を出し合いました。
現代社会でも相反する問題を統合して課題定義することは難しく、両方同時に解決できない様に感じるため取り組みが遅れています。しかし、Apple、Google、ネスレといったグローバル企業でも、課題定義をする力を鍛えています。都心型コースでは学生のうちから横のつながりを意識して課題の解決をできるような力を身につけていきます。