株式会社日本経営 冠講座《マーケティング入門》
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小野裕二教授の「マーケティング入門」の授業は、名古屋商科大学と株式会社日本経営との産学連携の一環として、株式会社日本経営からの寄付金を財源に、マーケティングの最前線で活躍する人材をゲストスピーカー...
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Case Method
マーケティングの世界では「いいモノを作っても売れるとは限らない」「伝わらないものは存在していないのと同じ」といった教訓があります。
この教訓から、商売をする上では“製品を作ること”と同様に“製品を売ること(マーケティング)”にも力を注ぐことが必要だということがわかるかと思います。
本学には「顧客に売れる仕組みづくり」の基本をアクティブラーニングで学ぶことができる、小野裕二先生によるマーケティング入門という授業があります。
この授業を通して、ターゲット・プロダクト・プロモーションに一貫性をもたせることで製品を売るための戦略、製品を発売した後も永続的に売れ続けさせる戦略を身につけます。
小野先生の授業では身近な企業のマーケティング戦略をケースとして授業が進みます。
6週目の今回の授業では、スターバックスのプロモーション事例を元に、クリスマス商戦に向けたマーケティング戦略を練るという内容で展開されました。
まず最初に、受講生は2018年に実際にスターバックスで行われた「フラペチーノ」のプロモーション戦略についてディスカッションを行いました。
全員参加によるディスカッションを通して他の受講生の意見に耳を傾けることで、スターバックスの実施した数々のプロモーションに対するメリットやデメリットについて多角的に理解することが出来ました。
そして、リアルとデジタルなプロモーションの融合により顧客に効果的に商品の情報が届いていることを受講生全員で確認し、スターバックスのマーケティング戦略の先進性を実感できたようです。
その後、「もし自分がスターバックスのマーケティング担当者になったとしたら、これから迎えるクリスマス商戦に向けて商品をどのようにプロモーションをするか」について話し合いました。
受講生にとってスターバックスという身近な企業がケースとして扱われていたため、実際に行われているクリスマスのキャンペーンなどを踏まえての発言があり、現実的な案が数多く出されました。
授業に参加した学生からは下のような意見が出ていました。
・コーヒー専門店でありながらもデザート感覚に近い飲料を提供するスターバックスは、幅広い顧客層を狙っていると思った。
・テレビCMを全く見ないスターバックスがなぜここまで利益を出し、有名になったかを知ることができた。
・プロモーションをSNS中心に行っていることは、中年層には伝わりづらいところもあるため、プロモーションのやり方に改善の余地があると感じた。
これらの意見から受講生たちは“自分がスターバックスのマーケティング担当者である”という設定をすることで、当事者意識をしっかりと持ち、社会から情報を収集し、マーケティングについての知識を学ぶことが出来たようです。