実は危険なSNS !?《日本国憲法》

2021/12/09 Thu #ケースメソッド #アクティブラーニング #経済学部

経済学部北村貴准教授の「日本国憲法」の授業では、日本国憲法に関する基本的知識を体系的に学修し、あまり馴染みがないと思われがちな憲法が実は学生の日常生活と密接に関係しているという点に関して、ケースメソッドを通じて学んでいきます。また、憲法は公務員試験にとって非常に重要な科目ですので、公務員試験受験を考えている学生にとっても有意義なものとなるように講義が行われています。今回の授業は「人権とSNS」を主題に展開していきます。

SNSが産み出す人権の衝突

学生たちが普段何気なく利用しているSNS。他者とコミュニケーションをとる上で必要な不可欠なものとなりつつあります。SNSによる情報発信は、原則として「表現の自由」により保障されます。ただし、その表現の自由は時として他の権利と衝突することがあります。例えば、本人の許可なく写真が掲載された場合は「肖像権」と衝突する可能性がありますし、他者への批判的コメントは「名誉権」と衝突する可能性があります。衝突する2つの人権。どちらが優先されるのか、はっきりとした正解はありません。だからこそ学生たちは、どちらの人権が優先されるべきかという問いに対して自分自身の中でより良い意見を構築することを意識しながら議論に参加します。北村准教授は学生の発言内容によってその後の質問内容を発展させ、学生たちも臨機応変に挙手発言をしていました。こうした身近な問題に対して、議論を通じ理解を深めることも名古屋商科大学の学びの魅力の一つです。