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新型コロナ対策から考える個人情報保護《情報倫理》

#ケースメソッド #アクティブラーニング #国際学部

国際学部 山本裕子准教授の「情報倫理」の授業は、情報通信技術に関する倫理的な考え方を養成することを目的としています。コンピュータやネットワークに関する基本的な技術の理解やコンピュータの歴史などを実際の事例を使って学修します。今回の授業では「プライバシーと新型コロナウイルス」のケースを使用しました。

国はどこまで個人情報を利用できるか?

今回は日本のプライバシーに対する考え方を知るため、中国におけるプライバシーの考え方と比較。中国では新型コロナウイルスが猛威を振るう中、市中にある1億台以上の監視カメラの顔認証機能を利用し、迅速なロックダウンを可能にしました。このケースをもとに、「中国では社会が良くなるためなら個人のプライバシーの優先順位は低くなるのではないか」「一見良くないようにも思えるが、新型コロナウイルスの感染を縮小できたことなど一定のメリットもある」との意見が学生から出ました。一方で日本については、「投票によって政治家が選ばれているため、国よりも国民の利益を優先している」「罪を犯せば監視カメラなどで個人情報が国に利用されることはある」など多様な視点からの意見も。今回の授業を通して、学生たちは個人情報とプライバシーに関する法律やその成立背景を知り、今後の日本のあるべき情報社会の姿について自分の意見を説明できるよう学修しました。