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BBA × Hershey's《組織と人事》

#BBA #ケースメソッド #組織と人事 #ハーシー

経営管理課程は、国際的に認められた認証を持つトリプルクラウン校である大学院のMBA教育と同様にケースメソッド教育をすべての授業で行っています。伊藤武彦教授の「組織と人事」のBBAの授業では、組織文化や組織行動について学び、人事の仕組みや労働倫理・リーダーシップのあり方・組織的意思決定についての理解を深めることを目的としています。企業で実際に起きた事例をもとに議論を行うことで、深い学びが得られています。倫理的で正しい行動や意思決定ができる人材になることは、日々めまぐるしく変化する昨今のビジネス社会において必要不可欠なことです。

Hershey'sのケースから学ぶ意思決定のあり方


授業の様子

第3回目の授業では、キスチョコレートで有名なメーカー「Hershey's ハーシー」のケースを用いて学修します。ハーシー・フーズの経営権を持つ親会社ハーシー・トラストは、2001年に54億ドルもの巨大な資産を管理していましたが、その52%はハーシー・フーズの株式で占められていました。資産が1社の株式に集中していると、その企業の経営が悪化すると直接的に影響を受ける危険があるため、ハーシー・フーズの全株式を売却することをCEOは発表しました。入札をしたのはウィリアム・リグリー・ジュニア社と、ネスレ社とキャドバリー・シュウェップス社の共同入札のみでした。教授から「どこに売却すべきか」との質問に対し、学生からは「経営改善が最大の目的であるのだから買収価格が一番高いリグリー社に売却すべきだ」「企業買収のノウハウを持っている大企業のネスレが良いと考える」「継続的な発展を考えるのであれば、歴史の古いキャドバリーが最適である」などそれぞれの根拠をもとに活発に意見を発表していました。

労働倫理や組織の意思決定を学ぶ

学生はディスカッションを経て、今後のリーダーは企業のことだけではなく、地域や社会全体のことも大切にし「社会貢献」を実現できるリーダーになっていくべきであると理解を深めたようです。学生同士の様々な意見交換と、ケースにおけるCEOの考えなどを学ぶことにより、今後リーダーとして重視すべきことと、組織として学び続けることの大切さを身につけられた授業でした。