株式会社日本経営 冠講座《マーケティング入門》
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小野裕二教授の「マーケティング入門」の授業は、名古屋商科大学と株式会社日本経営との産学連携の一環として、株式会社日本経営からの寄付金を財源に、マーケティングの最前線で活躍する人材をゲストスピーカー...
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ケースメソッド
Case Method
名古屋商科大学では、社会人にとって必要なスキルやマナーに加えて、本質的なモノの捉え方・考え方、様々な利害関係者との関係性の理解など、社会に出てから役立つ知識を授業を通して実践的に身に付けるための学修を行っています。井坂智博先生の「ビジネス基礎2」の授業では、新入社員から入社5年目を想定したキャリア形成に必要な視点を取り上げ、学生個人ごとにどんな準備をしていけば良いのかを明確にすることを目標としています。この授業では、ビジネスの第一線で通用する服装・髪型・身だしなみを学ぶという意味も込めて、受講者全員がスーツを着用しています。今後の学生生活において具体的にどのような行動準備をすべきかを共に議論することで、学生から社会人への早期ステップアップを目指しています。
今回は、ネットフリックスの事例を取り上げ、持続的な成長方法とイノベーションのジレンマについて学びます。Netflix(ネットフリックス)は米国の動画配信サービスです。当初はオンラインでのDVD配達サービスとして始まり、2007年から動画ストリーミングサービスを開始しました。今回のケースは、DVDを扱う時代のネットフリックスが取り上げられており、最高経営責任者であるヘイスティングが当時どのような意思決定を行ったのかが分かる内容となっています。ネットフリックスが競合と差別化を図ったり、事業を成長させるための戦略を策定・実行する中で、イノベーションを起こすことによる弊害をどのように捉え、推し進めていったのかについて詳細に描かれています。
授業では、グループディスカッションを中心に議論を行います。井坂先生からは、ホワイトボードの使い方の工夫や、時間配分を考えたりする重要性などの助言もあります。さらに、グループで議論した内容を他チームへ説明することで、発表者は相手に伝わりやすい説明の仕方を意識でき、聴講者は自分のチームになかった引き出しを増やし、新たな気付きを得ることが出来ました。このディスカッションの仕方を意識することで、学生は発表を出来る人がやるのではなく、誰にでも任せられるよう事前にそれぞれの考察を深掘りすべきだと分かったようです。井坂先生から「新しいものを手に入れる為には、何かを捨てなければならない。睡眠も同じ。新しい情報を得るために、寝ている間にその他の情報を取捨選択している。同じ能力や知識だけで今後進んでいける訳ではない。成長する為には何かを捨てる勇気も必要だ。」と学生たちに伝えていました。