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学部名や学位名は流行で良いのか?

#学位

多すぎる学位の種類


経済学部、経営学部、商学部の違い

今の日本には数多くの学位の種類があります。伝統的な学部は通常「一文字」で、商・医・歯・薬・工・理・農・神、といった学部は戦前から登場していました。その後、教育制度が整ったことで大学教育が一般化して、経済・経営・社会・教育・芸術・国際、といった「二文字」学部も誕生してきました。ここまでは誰もが理解できる範囲ですが、大学評価・学位授与機構による調査では、なんと日本には学部だけでも444種類の学位が存在しているのです。日本には768大学が教育活動を行っていることを考慮したとしても多すぎます。

オリジナルブランド学位が許される日本

どの学位が一体幾つの大学で使用されているかを集計した資料がありますが、約7割の学位が「1」つの大学でしか使われていない、オリジナルブランド学位を授与している、という実態が見えてきます。学位と呼ぶに耐えうる体系的な学問領域を単独で発展させることができる研究機関は、世界中探しても数えるほどでしょう。そう考えると日本の大学の異常さが見えてきます、学位は洋服ではないので、そんな気軽に着せ替えするものではありません。常識的に考えれば、以下のスタイルになるはずです。

  • 学位区分(学部名)
  • 学士(経営学)
  • 修士(経済学)
  • 博士(商学)

学位の役割とは?

学位とは学んだ内容を証明するものであり、卒業証書に記載される学位には「資格」としての役割もあるのです。したがって学位名称は「国際的に通用」することが求められ、1大学のみが授与するオリジナル資格に一体どのような価値があるのか私には見当がつきません。ちなみにアメリカの例では、ニューヨーク州であれば大学が授与できる学位の名称は25種類(学士の場合)のみです。