ファイナンスインテリジェンス論
講義概要
担当教員は20年以上金融業界に携わり、その大半を、ファンドマネージャーを職業としてきた。本講義ではファンドマネージャー、証券アナリスト、エコノミスト等、金融のスペシャリストの育成を目標とする。「投資意思決定」においては金融経済の知識、財務分析の知識のみならず、様々な知識・教養が必要とされる。ファイナンスは「相関社会科学」であり、様々な学問とのつながりが見出せる。ファイナンス理論だけでなく、アセットマネジメント論、経営戦略論、行動経済学、ミクロ経済学、確率論、ゲーム理論、社会学なども交えながら金融経済に対する様々なアプローチ方法を学ぶ。講義は理解しやすいことを心掛け、ケーススタディなどを通じてユニークに学ぶことを基本に、将来、企業へ就職することを念頭において、金融経済学的思考の実社会への応用を実感してもらう。また、ファイナンスの思考法は将来、金融機関に進む者だけでなく、どのような職業に就こうと自身の付加価値、競争力の源泉になると考えられ、金融業界を志望しない学生の受講も歓迎する。
本講義は、NUCBフロンティア力の中でも、とりわけ「実践的思考力」の育成を念頭に進められる。なお、本講義は会計ファイナンス学科の専門科目に位置づけられ、本学のMission Statementで述べられている「ビジネス界で貢献できる能力を持った先導者と起業家の育成」に役立つものである。
(対応する学修目標は、LG-Ⅰ(論理的思考に基づいた統合的思考力、発展的実践力の要請)、LG-Ⅲ(情報を有効に活用する能力の養成)、LG-Ⅳ(実社会との関わりを意識した実践力の要請)である。)
学修目標の分類
- LG-1 Critical thinking for frontier spirit(批判的思考)
- LG-2 Diversity awareness(多様性の意識)
- LG-3 Business ethics and sustainability(企業倫理と持続可能性)
- LG-4 Analytical decision making skills(分析的意思決定)
- LG-5 Effective communication skills(効果的なコミュニケーション)
- LG-6 New-asian business perspective(ニューアジアでのビジネス展開力)