講義概要

　本講義は会計ファイナンス科カリキュラムの「ファイナンス」に位置づけられており、保険に関する基本的知識を習得することを目的としている。
　保険は、現代の生活に必要不可欠な商品サービスである。国民（厚生）年金保険や健康保険といった加入義務のある公的保険（社会保険）だけでなく、生命保険やがん保険、自動車保険、火災保険といった自発的に加入する私的保険も含めて考えれば、家計支出に占める保険のウエートは相当に高い。それにも関わらず、多くの人々は保険に関する基本的知識すら持たずに、人に勧められるまま保険に加入し、毎月少なくない保険料を支払っているのが実態である。
一方、企業にとっても保険は、従業員の福利厚生やリスクマネジメントの手段として従来から活用されてきた。近年では、東日本大震災やタイ大洪水など世界的な自然災害の深刻化やリーマン・ショックに代表される不安定なグローバル経済情勢のなか、とりわけリスクマネジメント手段としての保険活用へ企業の更なる関心が高まっている。
このように、保険は家計・企業の双方にとって重要な位置づけにある。本講義では、私的保険を中心に取り上げて、将来の生活や仕事にも役立てられる保険の基本的知識を学修する。
なお、本講義は、NUCBフロンティア力の中でもとりわけ「基礎力」および「実践的思考力」の養成を中心として進められる。

対応する学修目標：LG-Ⅰ、LG-Ⅲ

学修目標の分類

• LG-1 Critical thinking for frontier spirit（批判的思考）
• LG-2 Diversity awareness（多様性の意識）
• LG-3 Business ethics and sustainability（企業倫理と持続可能性）
• LG-4 Analytical decision making skills（分析的意思決定）
• LG-5 Effective communication skills（効果的なコミュニケーション）
• LG-6 New-asian business perspective（ニューアジアでのビジネス展開力）