多文化交流を通じた異文化理解

磯野 英治先生の本セミナーは、様々な国の学部正規留学1～4年生が所属し、「日本語」を通じて多言語・多文化共生社会や異文化コミュニケーションを学びます。例えば書き言葉については、店舗の看板や駅の案内表示といった言語景観に注目し、書かれている多言語表示の傾向、使用されている日本語の社会的背景や問題点などを発見し、批判的に思考できる力を涵養します。また話し言葉については、あいづちや方言、敬語や若者言葉、世代やジェンダーなどに注目して、対人コミュニケーションの観点から、言葉の多様性や機能、効果を学びます。

考える力と実践力を身につける

セミナーでは「異文化で生活すること」を意識化し、日本語および日本社会を客観的に見ることで、そこにある課題や興味深い事象を見出す力（発見力）、そしてそれを自分なりに考え説明する、あるいは乗り越える力（考える力と実践力）を身につけます。ゼミではディスカッションを多く取り入れ、他者の意見を自身のテーマに柔軟に取り入れていく姿勢を養うとともに、学生生活や社会に出てからも生かせるプレゼンテーション能力の育成にも力を入れています。