文学の流れから世界の流れを感じる

この講義では英語圏で近年とても人気がある “Post-apocalyptic science fiction”の分野をテーマに学習します。学生の興味が高い作品を年代別に取り上げ、描かれる世界を根本的に変化させるような大災害的な、黙示録的な出来事を主人公達がどのように生き延びるかを一緒に読み取っていきます。そこには筆者が生きた時代とその時代の世界が抱える問題を読み解くヒントが多く隠れています。

人間の進化とは

今週も引き続き1954年に出版され、近年まで何度も映画化が繰り返されているI Am Legendを題材にペアでそこに表現されている文化的背景を探ります。今週は遂に最後の章にたどり着きました。人類が進化を遂げるとき、旧人類と新人類、そのどちらの目から物事の正しさを証明すれば真実となるのでしょうか。学生は物語の驚くべきエンディングに驚かされながらも、互いに意見をぶつけ合います。もちろんこの講義内の発言はすべて英語で行われ、物語や自分の考えにのめり込みどうにか自分の意見を相手に伝えようとどの学生も必死になっています。自分でも気づかないうちに英語で3分も5分も話続けてしまえる学生がとても頼もしく見えます。