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砂川諒世界一周レポート第9回

#砂川諒



こんにちは。砂川です。今回はこの旅の中でもメインに近い国、インド旅の話をしたいと思います。
インドには6月後半から8月20日までの約2ヶ月の間旅していました。コルカタの空港に着くなり客引きが凄くバックパッカーの間では『インド人は世界でも例を見ない程観光客をダマしてくるぞ!』という話が有名なのです。
私は2ヶ月でコルカタ、ヴァラナシ、デリー、アムリトサル、マクロードガンジ、シュリナガル、ジョードプル、ジャイサルメールそしてその間にいくつかの都市を挟みながら旅しました。訪れる先々で新しい発見や驚きが毎日の様にあり、尚かつインド人との値段交渉はもう日課の様にありました。例えば三輪自動タクシーでの移動。
私:「駅まで行きたいのだけどいくら?」
運ちゃん:「100ルピー(約200円)」
私:「高すぎる!50で行けるでしょ!」
運ちゃん:「イヤ、90だ!」
私:「わかった。じゃ〜違う人にお願いするわ。」と言ってその場を離れると…
運ちゃん:「マイブラザー!わかった50だ!」
といつの間にか友達にされながらも交渉成立といった感じなのです。こういうやりとりが普通のお店でも屋台でもごく普通にあるのです。 

そしてインドに訪れてやはり気づいた事はカースト制度のなごりです!日本ではカースト制度は廃止したとの情報を耳にしますがいざ現地の町を歩いていると物乞いをしてくる人を始め、ホームレス、町の清掃員。宿で言えば雑用係の人のほとんどが肌が黒い事に気づきました。それとは逆に宿のオーナー、テレビに写っている俳優・女優のほとんどが白い肌に近いのです。この事を仲良くなった地元の方に聞くとやはり今でもインドではカーストの影響を受け、生まれながらにして差別される人が後を絶たないとの事でした。これは決して日本にいては気づかない事だと思います。

ヴァラナシという地では世界でも有名なヒンドゥー教の聖地ガンジス川をずっと眺めながらただただ死を待つだけの老婆の姿をよく目にし、川のほとりにある火葬場では亡くなった人を火葬する儀式をこの目で見ました。そこには『ガンジスで生まれガンジスに帰る。』という言葉が有り焼かれた遺体を川に流している間も親族は涙を流す事はありませんでした。改めて“生と死”について考えさせられ瞬間でもあります。

でもやはりインドの醍醐味と言っていいのは国民性ではないでしょうか。正直私たち観光客からしてみるとインド人の対応は“うっとうしい”という表現に近いです。実はインド人にとって観光客(特にNOと言えない日本人)はぼったくりの獲物同然なのです。上記でもお伝えしたよう観光客相手に正規の値段を提示してくるインド人はいないのではないか?と思うぐらい騙してきます。バナナ1本でさえ彼らは騙してくるし、旅行会社などに行けば正規2倍の値段で吹っかけてきます。ちなみに政府などの行政機関、公共機関でさえ騙してきますよ。なのでインドは“人間不信になる国”とまで言われてるのです。道中悪徳業者に騙されて高額ツアーを組まされた日本人女性とも出会いましたし私自身ちょっとした悪徳業者に騙されたというのも本音です。なのでインドを旅する機会がありましたらそれなりの覚悟をして訪れるのをオススメします。それとちゃんと「NO」と言える人になってください。
私としてはそれがインドっぽくて楽しいなと思い2ヶ月もの間旅を続けてきましたが絶えきれなくなった旅人はすぐにインドを離れていきました。そんなインドの旅でした。