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砂川諒世界一周レポート第10回

#砂川諒


インドを出た私は空路でエジプトに入り、そこから中東のヨルダン、シリアを北へ北へとトルコまで陸路で旅をしました。そしてエジプトから何と!同じ名商生で経済学部に所属する長嶺歩と少しの間だけでしたが旅をする事になりました。彼が来た理由は私にはわかりませんが一応尋ねてみると「エジプトに呼ばれている。」との事でした。その気持ち多いにわかります。

ところで今“中東”と聞いて『え、大丈夫?』と思った方いませんか?昨今メディアの影響で“中東”という言葉を聞くと軽く警戒してしまう人も少なくないと思いますし、実際私もエジプトにいる時点で中東縦断にはワクワクの中にも緊張感がありました。しかし!“百聞は一見にしかず”ではないですがメディアを通して聞く事と自分の目で見て肌で感じる事ではだいぶ違うと思うのです。

そして結果…

だいぶ違いました。
中東は何と親日家の方がすごく多く町を歩いているだけでも「Oh! Japanese! Welcome to Jordan(ヨルダン)!!」「Welcome to Syria(シリア)!!!」と日本人の私を歓迎してくれるのです。そしてさらに私は今回シリア人の一般のお宅にお邪魔し晩ご飯、お風呂、寝床を提供してもらうという貴重な体験をしたのです。もちろん安易に誘いにのってはいけません。旅を続けていると「この人は大丈夫。」「この人は危ない。」という危機管理能力が発達します。今回は運良くとても心優しい方にお世話になったのですが女性の方にはお勧めできません。会話は日本語なし、英語なし、アラビア語オンリーの状況でしたが何とか体を使ったジェスチャーでコミュニケーションをはかり旅の中でも上位に入る経験をし、改めて話す能力ではなく話す努力の大切さを実感しました。

こういう風に困っている人を助けるというのはイスラム教の教えからもきているかもしれません。町を歩いていても重い荷物を持った方に他人が手を差し伸べる光景もよく目にしますし、私も今回こうして高い宿に泊まろうか野宿にしようか迷っている所を助けていただき、中東の方はすごく心暖かく面倒見のいい国民性なのだと感じました。
もちろん隣国のイラクなどに行ってきた旅人などの話を聞くと危ないとの事ですがそれを日本のメディアが一国としてではなく中東全般として大きく取り上げ過ぎているようにも思いました。現地を体験してきた私が言える事はこれだけですが今回この記事を読んでみなさんが少しでも中東に対する思いを変えていただけると光栄です。

そして長嶺歩との旅も凄く収穫あるものでした。お互いに刺激し合って価値観、考え方を向上させ次につながるいいキッカケとなりました。“持つべき物は友”これもこの旅を通して改めて実感しました。