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アクティブラーニングで学ぶロジカルシンキング

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

伊藤武彦先生によるロジカルシンキングでは会社での働き方をグループに分かれてゲームをしながら、アクティブラーニングでロジカルに考えました。ゲームの内容は折り紙でネコと箱を作り、ネコと箱1個づつで1つの完成品となります。今回はクラスを1つの会社と見立て、グループごとに(1)ネコを作成する班、(2)箱を作成する班、(3)作成したネコ、箱を検品へ運ぶ班 (4)検品する班 (5)監視する班 (6)各班が仕事をしているか監視し、それを監視班に伝える班 (7)他班の作業を応援する応援班 に分かれています。15分間で15個の完成品を作ることを目標に、最初はどのグループも一切喋らず、という条件で作成をしました。しかし完成できたのはたったの1つ。なぜできなかったのか、良かった点は何があるのか、原因をロジカルに考えもう一度挑戦します。


ロジカルシンキングはなぜ必要なのか


「作成物の合格基準を知らないと作業が進まないよ」「じゃあ検品班で基準を作って作成班に共有しよう」
それぞれのグループから改善点が出されます。また、今回の仕事ぶりについて各自にアンケートをとると、みんなやる気があり、仕事に責任感も持っていたのに、効率的な仕事ができなかったことがわかりました。
学生「応援班って必要?」 応援班「私たちだって一生懸命やってました!」
先生「それを感情論ではなく論理的に説得しなければいけないね」
学生たちは自分たちのグループがどうしたら効率よく働けるかを論理的に説明し、ルールの改定を提案します。全員でディスカッションをしたのち、新たなルールのもとで再度挑戦をしました。
結果は15分で18個完成。問題点を解決した成果が現れたことに喜ぶ一方で、学生たちからは「効率的に仕事をこなし、目標を達成できたけれど働いていても楽しいとは思えなかった」との意見もあり、効率性と働きがいの両立の難しさも感じたようです。

問題や反省点がある時、なぜ必要かを感情論でなく論理的に説明することで説得力が増します。これはアクティブラーニングの授業に参加する上では基礎中の基礎と言えるスキル。ロジカルシンキングを身につけ、社会に出た際にスムーズに仕事が行える力を磨いていきます。