アクティブラーニングで学ぶ上手な説明の仕方
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伊藤 武彦先生のロジカルシンキングの授業は1年次を対象に開講されています。この授業ではこれからケーススタディで学修していくうえで基本となる、ロジカルシンキング=論理的思考をアクティブラーニングを通し...
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Case Method
伊藤 武彦先生のロジカルシンキングの授業は1年次を対象に開講されています。この授業ではこれからケーススタディで学修していくうえで基本となる、ロジカルシンキング=論理的思考をアクティブラーニングを通して修得します。
今回のケースは学生を主人公とした身近な題材でした。主人公の秋田はリーダーシップについて考えています。
<ケース概要>
発言の回数で点が決まる講義。最終週の講義で先生から
「残りの10分で、これまでの講義で学んだことを話したい人は前に出て話してください。1人で10分話してもいいですし、話し終わったら次の人が話し始めてください。」
と話があった。
最初に立候補したのは、初回の講義からいつも先陣を切っていた春田。主人公の秋田も話をしたいと考えているが、春田が話しをしている間にすでに5人の学生が並び始めている。春田はこれまでに何回も発言しているにもかかわらず、3分間話をした。
<アサインメント概要>
登場人物を良い点、悪い点という観点から考え、順位付けをするならばどのような順位になるか。
ロジカルシンキングとは?
さまざまな情報を論理的(ロジカル)に考えて(シンキング)、整理するスキルのこと。伝えたいことを順序立てて説明できるようになるため、働く上で基本的な能力として求められる場合が多い。
順位付けをするにあたり、学生たちが着目した項目は「平等性」。10分という限られた時間をどう使うかという点を踏まえ、討議が展開されます。
学生A「全員が平等に話す機会を与えられても、全員の評価が上がってしまうから、結局差が生まれないのではないかと思います」
先生「確かにそうだね。ではこの意見に対して意見はないですか?」
学生B「私は全員に話す機会が与えられても、話す内容は質が関連するので差がつくと思います」
先生「今の話し方は論理的でよかったね」
日常生活において何かを選択する際、「なんとなく」こちらを選択するということが多いように思います。しかしビジネスでは必ず、自分の意見に対して理由を付けることを求められます。そして、その理由を伝えるためにも相手に伝わるような話し方をしなければなりません。
授業中に伊藤先生からは、
「論理的な説明を意識して」「それはどういうことを言っているの?」
と、指摘があります。「なぜそう思ったのか」をわかりやすく説明するために、学生たちは何度も発言の仕方を考えます。
ビジネスには必ずゴールがあり、ゴールを意識することは仕事をするうえで必須と言えます。
アクティブラーニングの授業を通して、ビジネスでも通用する論理的に話す力を、これから身につけていきます。