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アクティブラーニングで学ぶ中小企業

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

「MBAキャリアデザイン」は企業の第一線で働く本学ビジネススクール修了生(MBAホルダー)から、働くことや人生、キャリアについて改めて考えることを目的に開講されている、名古屋キャンパス都心型コース独自のプログラムです。

今回は、トヨタケ工業株式会社 代表取締役社長 横田幸史朗氏を講師としてお招きしました。

日本の企業の99.7%は中小企業で構成されています。そうした日本を支える数多くの中小企業の実情や課題、そして魅力をトヨタケ工業株式会社をモデルケースにアクティブラーニングで学修しました。


中小企業で働く自分を考えてみよう


授業では、1964年から3代に渡って続くトヨタケ工業株式会社について、創業時から現在までの会社を取り巻く外部環境と内部環境がどのように変化してきたか、分析を行いました。

学生たちは、過去と現在の状況をSWOT分析したり、また既存のフレームワークの軸にとらわれず、他企業との関わりや関係性がどのように変化していったかなどを図にして分析を試みました。

また、中小企業の特徴や取り巻く環境をふまえ、自分なら中小企業でどのような活躍ができるか発表を行いました。
「私は管理職になりたいと考えています。中小企業の方が、女性であっても実力があればチャンスが与えられる思うので、その機会を活かして挑戦していきたいです。」
「中小企業には、幹部と現場従業員の間で経営について意識の差がある場合があります。僕は大学で経営について学んでいるので多少なりとも経営者の気持ちがわかると思います。そこで、全社員が経営について同じ基準・方向性で動けるように中間で調整していく役割を担っていきたいです。」

今回の授業では、中小企業の直面する経営課題だけではなく、社長の横田氏が取り組んで来られた社内改革、トヨタケ工業株式会社のインターンシップに参加した学生の感想なども盛り込まれ、学生たちはさまざまな角度から中小企業について学修することができました。
規模が小さくてもその会社にしかできない仕事をしていたり、品質の高さを維持し続けるために現場環境整備を徹底したり、また困難な状況に向かうことを楽しみと捉え、誇りを持って仕事に取り組む現場の人々など、中小企業の魅力を再発見することができた授業でした。

SWOT分析とは?
SWOT分析とは、ビジネスを構成する要素を、自社の内部環境である「強み(Strengths)」と「弱み(Weaknesses)」、そして自社を取り巻く外部環境である「機会(Opportunities)」と「脅威(Threats)」の4つのカテゴリーに大別して整理する手法です。
現状の課題を明確にし、今後の戦略策定やマーケティングの意思決定、経営資源の最適化などをおこなうために用いられるフレームワークのひとつです。