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Case Award 2022受賞〜vol.1〜

#ケースライティング #ケース #経営管理課程


Case Awardとは、2年間のセミナーで作成する「ケースライティング」において卒業生の中から最優秀ケースを選定し表彰する名誉ある制度です。
2022年度においては、浅井さんの作成した『JERA 2021』が表彰されました。栄誉ある賞を受賞し、この度ご卒業を迎えた浅井さんがケース作成について語ってくれました。

▶︎同じく受賞した寺野さん山田さんのインタビューも併せてご覧ください。


経営管理課程 卒業生 浅井さん
ケースタイトル:JERA 2021
概要:未来の需要変化における電力会社のあるべき姿について



テーマの選定理由を教えてください


最初は東京電力の福島第一原子力発電所事故に焦点を当てて、ケースを作成しようと考えていました。しかし、汚染問題を解決するには技術や時間というどうしようもない課題があり、迷走しました。そこで東京電力について調べたところ、JERAという後継の会社が見つかりました。日本で最も大きな発電会社であるにも関わらず、事故の影響からひっそりと設立されていました。
世界的に「カーボンニュートラル」が推進されている中、設立された「火力発電会社」という矛盾。これは書きごたえがありそうだなと思い、株式会社JERAを題材に選びました。


ケース作成時に苦労したことを教えてください


苦労したことは「エネルギー問題」というものの規模の大きさです。どこを見ても問題だらけで、問題をジャンル分け、整理、俯瞰して見直すという作業の繰り返しでした。最終的には発電事業者(JERA)の使命である、「電力の安定供給」を妨げる問題について焦点を当てました。
1番の誤算はロシアが戦争を始めてしまったことです。2021年から欧州のLNG価格が高騰しており、2021年度末のケース発表会で「これは何か企んでいる」と言及したのですが、まさか年が明けて戦争が起こるとは思ってもいませんでした。2022年度までLNGの価格変動を追いかけるつもりだったので大誤算でした。


ケース作成で身についた力について教えてください


ケース作成で身についた力は「問題整理」だと思います。
エネルギー業界は分野も多く、問題も各分野に必ずあり、複雑に絡み合っています。簡単なところで言うと、温暖化に対処するためには火力発電を止めなければなりません。火力発電を止めるためには代替エネルギーが必要です。さらに代替エネルギーにも種類があります。それぞれに問題があり、地方や既存のエネルギー問題とも関わっています。といった調子で芋づる式に問題が出てきます。そこで絡み合った問題を解いて、重要なところに焦点を当て、整理し、全体像をまとめました。そこからさらに、JERAにとって重要な問題に焦点を当て…といった感じですね。苦労した分、力がついたと思います。


受賞した感想を教えてください

まずはお世話になったセミナー担当の納村信之先生、そしてヒントやアドバイスをくれた納村セミナーの皆さん。本当にありがとうございます。おかげでCase Awardを受賞することができました。4年間の集大成として受賞できたことをすごく嬉しく思っています。
それなりのものは書けたと個人的には満足していますが、受賞できたのは運に助けられたとも思っています。テーマ選択が、たまたまエネルギー問題で、たまたま戦争が起きてエネルギー危機とも言える状況になり注目されたこと、これが決め手だったと思います。