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主観的思考からの脱却《韓セミナー》

#アクティブラーニング #ケースメソッド #データサイエンス #セミナー #経営学部

経営学部 韓尚憲教授の「セミナー2」の授業は、2年次を対象に、主に卒業論文作成に向けて基礎となる知識の習得とテーマの選別を目的とし、今後の研究に必要なコンピュータ言語や論文作成の基礎練習、ケースを用いた議論などを行うことで実践力やコミュニケーション能力の修得を目指しています。今回の授業では、だまし絵を利用して客観的に論じることの難しさを体験しました。

だまし絵から知る人間の癖

実際は同じ大きさであっても、見る角度や一定の条件により一方は大きく、一方は小さくと見え方が変わるだまし絵。授業の中で韓教授は3枚のだまし絵を順に提示しました。1枚目2枚目と次々と騙される学生たちに対し、いかに人間の認知能力が主観的であるかを説明。続く3枚目のだまし絵には学生たちも疑いを見せ、2つの絵が同じ大きさではないかと指摘する学生も現れました。ところが3枚目の絵だけは実際に大きさが異なっており、またしても学生を騙すことに成功。このとき学生には、目の前の情報だけではなく「前の2枚の絵がだまし絵だったから今回もそうではないか」というバイアスが掛かっていたのです。人間はこのように主観的思考をしがちですが、授業から学生たちは、データや事象を論理的に科学的に論じることの重要性を学びました。韓セミナーでは興味深いケースを通して、卒業論文完成に向けて学生たちの論理的思考を養っていきます。

名古屋商科大学のデータサイエンス教育

2022年4月、企業経営やビジネスに関する知識の修得だけでなく、企業が持つ多様なデータを可視化し、新たな価値を創造できる文理融合型の人材を育成するデータサイエンスコースが始動。経営学、統計学、データ分析、AIなどの科目をMBA流のケースメソッドで体系的に学び、現実のビジネスに応用する力を養います。2年次からは韓教授のセミナーに所属して、データサイエンスについてより高度な知識を修得するとともに、資格対策講座をを活用し、ITパスポート試験、情報処理技術者能力認定試験、G検定などの資格取得を目指します。