ヨーロッパの人々の投資行動を調査する一人旅
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名古屋商科大学の2023年度ギャップイヤープログラムに参加した学生に話を伺いました。コロナ禍の影響で数年間開催を見合わせていましたが、今年度3年ぶりに再開することができ4名の学生が参加しました。今回は、...
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Gap Year Program
イタリア
経営学部1年の石井実です。
私は今、ギャップイヤー留学に参加しています。
一人旅が始まってから約一ヶ月が経ちました。
これまで、さまざまな国の人との出会いがあったり、
ヨーロッパならではの歴史ある建物に圧倒されたり、
すごく毎日が新鮮で、充実した日々を過ごしています。
ところで、島根県から約60キロ離れた場所にある
隠岐の島という島をご存知でしょうか?
私は、高校生活をこの隠岐の島の海士町で過ごしました。
海士町は超過疎化地域で島民全体約2400人中6割以上が高齢者です。
現在、海士町は経済危機を乗り越える為に、地域活性化にとても力を入れています。
私は、海士町の為に働く大人を直に見てきて、いつしか地域活性化の仕事に興味を持つようになっていました。
そこで、ギャップイヤー留学では地域活性化をテーマにし、海士町にある観光資源の中で、ヨーロッパ人は何に惹かれるのかをアンケート調査しています。
また、同じ島であり、青の洞窟があることで有名なカプリ島や、たくさんのヨーロッパの観光地に訪れ、観光について何かヒントがないかを見て周りました。
私が思ったことは、たくさんの人が訪れるということは、それと同時にたくさんのゴミが出てしまうので、海士町を観光によって活性化することは、島民の幸福度を考慮するとむいていないということです。
日本の富士山が世界遺産に登録されてから観光客が増え、ゴミも増えてしまい、
地元の方々から不満の声がでたようです。
隠岐の島も2013年の9月に世界ジオパーク(極めて世界的に珍しい地形、世界の公園)に認定されました。
このことがきっかけで、やはり観光客が増えたそうです。
ただ、むいていないからといってやらないのでは無く、
ある程度の目安をつけて観光業を行っていく必要があると思いました。
地域を活性化させる方法はたくさんあると思います。
将来は、その中で自分にあった仕事を見つけ、
地域に貢献できる仕事をしたいと思います。
そのためにこの旅の中で、何度も自問自答を繰り返し
自分の将来について考えようと思います。
最後に、この写真なんですけど、
これはギャップイヤー留学9期のキャプテンがローマのホステルで見た光景らしいのですが、キャプテンはこの写真を『ローマの悲劇』と言っていました。
初めて見たとき私は、なんとも思いませんでした。
しかし、よくよく考えて見るとこの写真を見て、
悲劇と感じるかどうかは日本人としての誇りと、
主体性があるかどうかだと私は思いました。
きっとほとんどの人は、この写真を見ても
心の底から腹が立つことはないと思います。
なぜなら心のどこかでグローバル化という言葉に
諦めの感情を抱いてしまっているからだと思います。
これからの時代を造るのは、このような些細なことにでも目を向け、
この事実を悲劇だと感じることができる人だと思います。
つまり、日本人としての誇りを持ち、主体性がある人。
まさにグローバルリーダーシップ力を持った人だと思いました。
私はもっと主体性を持てるようにこの旅の中で
いろいろな経験をして、それらを自信に変えていこうと思います。