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2017 Gap Year Program研究報告 Vol.1

10月11日(水)に「2017 Gap Year Program」の参加者による研究報告会が実施されました。本プログラムを通し大きく成長した学生たちによるプレゼンテーションは、個性的かつレベルの高い内容でした。そんな彼らの体験談や研究内容について、名古屋商科大学ホームページにて今後少しずつ公開していく予定です。今回は、コミュニケーション学部1年生による「ヨーロッパと日本の動物愛護比較研究」について触れていきます。

ヨーロッパと日本の動物愛護比較研究

私の硏究テーマは「ヨーロッパと日本の動物愛護の比較」です。この主題を選んだ理由は、私が実施に犬を飼っていることに加え、あるテレビ番組を見たことによります。その番組は、日本で行われている動物の殺処分の多さについて取りあげていました。実際に、現在の日本では、13万頭以上もの犬と猫が保健所や動物愛護センターを始めとする施設に収容されていて、その内の約9万頭が殺処分されています。そのテレビ番組の後半では、ドイツでは殺処分がゼロであることを取りあげていました。このときに、ヨーロッパと日本における動物を取り巻く環境の差異に興味を持ちました。こうした背景から、Gap Year Programに参加を申し込む時に、私は迷わず動物愛護に関するテーマを設定しました。

イギリス、フランス、ドイツ、そしてイタリアの4カ国で現地調査をした結果、ヨーロッパ諸国における動物を守る環境は、日本よりも先進的だということがわかりました。たとえば、動物愛護に関連する法整備が整っていることが挙げられます。イギリスでは1941年にペット動物法が施行され、ペットショップは完全認可制となりました。イタリアでは犬の散歩にかける時間が法律で決められています。このように、ヨーロッパ諸国では、強制力のあるルールによって動物が守られているのです。日本における動物を守る法整備は、欧米諸国と比較して遅れていると言わざるを得ません。しかしながら、日本が本当の意味での動物愛護先進国になるためには、一人一人が「動物には命があり、モノではない」という考え方を持つことが重要になってきます。ペット業界を始めとして、動物を商品(モノ)として扱う組織が日本には数多く存在しますが、私たちは、この現状についてもう少し冷静に考える必要性があるのかもしれません。

Gap Year Program とは


約70日間をかけて、各自の自主的な計画に基づき、ヨーロッパを舞台に単独で調査・研究活動を行います。欧州ではすでに定着している習慣を参考にしたもので、海外での生活を通して自分を見つめ直し、世界的な視野を持った人材へと大きく成長することができます。このプログラムがきっかけとなり、海外留学提携校への交換留学を希望するなど、学修意欲の向上や将来計画への動機付けになる学生も少なくありません。名古屋商科大学では、建学の精神「フロンティア・スピリット」を実践するGap Year Program参加者に対し、奨学金を給費しています。
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