ヨーロッパの人々の投資行動を調査する一人旅
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名古屋商科大学の2023年度ギャップイヤープログラムに参加した学生に話を伺いました。コロナ禍の影響で数年間開催を見合わせていましたが、今年度3年ぶりに再開することができ4名の学生が参加しました。今回は、...
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Gap Year Program
10月11日(水)に「2017 Gap Year Program」の参加者による研究報告会が実施されました。本プログラムを通し大きく成長した学生たちによるプレゼンテーションは、個性的かつレベルの高い内容でした。そんな彼らの体験談や研究内容について、名古屋商科大学ホームページにて今後少しずつ公開していく予定です。今回は、コミュニケーション学部1年生による比較研究「日本人とヨーロッパ人のコミュニケーションの違い」について触れていきます。
私のリサーチテーマは「日本人とヨーロッパ人のコミュニケーションの違い」です。このテーマにした理由は、日本人と欧米人のコミュニケーションには大きな違いがあると感じたことが何度もあるからです。私は以前、神奈川県横浜市に住んでいました。この街にはアメリカ人が多く住んでいます。なぜなら、米軍基地が多いため、家族で日本に移住しているアメリカ人が多いからです。そして、日本語を一切使わない小中高生が通うインターナショナルスクールを始め、外国人が密集している住宅街もあります。このように、私の身近には、いたるところに日本文化とは異なる文化が存在していました。その中で感じ取った日本人と外国人のコミュニケーションの違いについて理解を深めようと思い、ギャップイヤープログラムへの参加を決めました。私は、イギリス、フランス、イタリア、そしてスペインの4カ国で、インタビューとアンケートを中心とした研究調査を実施してきました。
イギリス人のコミュニケーションにはいくつかの特徴があることがわかりました。まず、イギリス人は初対面の人とのコミュニケーション下で緊張することが少ないようです。彼らの多くはその理由について「緊張する必要性がないし、もしこちら側が緊張した態度を示せば、相手も緊張してしまう」と説明していました。フランス人もイギリス人と同様に、初対面のコミュニケーションで緊張をしないようでした。スペイン人は、とてもフレンドリーで話しやすかったです。実際に、いろいろな人にインタビューを実施しましたが、彼らは初対面である私に対しても、満面の笑顔で対応をしてくれました。スペイン人と同様に、イタリア人も親しみやすいコミュニケーションを取ることができました。なぜなら、彼らは喜怒哀楽の感情がわかりやすく、情熱的だからです。主観的になってしまいますが、私は喜怒哀楽がはっきりしている人の方がコミュニケーション力は高いと思います。なぜなら、そういった人は、自分の思いをストレートに伝えることが得意だと推測できるからです。
前述した4カ国での現地調査を通し、文化的な背景が違うと、コミュニケーションの特徴も変わるということ再認識しました。自分の過去の体験から、文化の違いはコミュニケーションの違いに繋がることは感覚的に分かっていましたが、それを体験できたことは今後の研究にも活かせると感じました。そして、インタビューとアンケートという調査方法は、私の研究テーマに最適だったと思います。なぜなら、直接的なコミュニケーションを取ることが必須だからです。やはり、コミュニケーションについて研究をするのであれば、自分自身がその中に飛び込む必要性があるのだと思います。
約70日間をかけて、各自の自主的な計画に基づき、ヨーロッパを舞台に単独で調査・研究活動を行います。欧州ではすでに定着している習慣を参考にしたもので、海外での生活を通して自分を見つめ直し、世界的な視野を持った人材へと大きく成長することができます。このプログラムがきっかけとなり、海外留学提携校への交換留学を希望するなど、学修意欲の向上や将来計画への動機付けになる学生も少なくありません。名古屋商科大学では、建学の精神「フロンティア・スピリット」を実践するGap Year Program参加者に対し、奨学金を給費しています。
ギャップイヤープログラムのサイトはこちらから